九州遠征で計画していた続日本100名城・一之宮の訪問をすべて済ませました。
しかし、もう一か所どうしても見ておきたい場所があります。
熊本城です。
ご存じのとおり、2016(平成28)年に発生した熊本地震により天守閣をはじめ、多くの建物・石垣に多大なる被害が発生しました。
2021(令和3)年3月、天守閣の復旧工事が完了し、今後は櫓群の解体復旧•修復工事が始まると報道されましたが、現在の様子ははたしてどうなんでしょか。
三の丸第二駐車場
桜の馬場駐車場に停めたかったのですが、ナビの指示を聞き間違えてしまいました。
まぁ、駐車場はいっぱいあるので問題ありませんが・・・。
観光客は多かったですが、駐車場はまだまだ余裕がありました。
二の丸御門
コンクリートで固められたり、積んだ石垣を鋼材で囲み込んだり、いかにも応急処置が目立ちます。
二の丸広場
戌亥櫓
地震で石垣が崩落し、一本足状態でかろうじて倒壊を免れた櫓が、戌亥櫓と飯田丸五階櫓です。
このうち、戌亥櫓は修復の様子を見ることができました。
なお、飯田丸は進入禁止でした。
堀に落ちた石垣はそのままです。
宇土櫓
天守閣に比べ、被害は小さかったとは聞いていましたが、痛々しい姿で、立ち入り禁止になっていました。
天守閣に向けて巨大なスロープがつくってありました。
工事用車両が通るためです。
復活した天守閣
黒と白のコントラストが美しいです。
櫓群の復旧は、まだまだこれから
多くの場所が立ち入り禁止になっています。
逆に観光客が通行できる範囲が空中回廊となっています。
こうすれば工事車両との接触も避けられるので、グッドアイデアだと思います。
未申櫓
熊本城に多くの建築物がありましたから、中には被害に合わなかったものもあります。
石垣の扇の勾配も健在でした。
平日でしたが、春休み中だったこともあり、けっこうな人手でした。
土産物屋や飲食店の並ぶ桜の馬場城彩苑は、地震前に訪れた時と変わらず賑やかでした。
茶房 櫻ン坂
阿蘇自然豚 ブレッドサンド
天守閣の修理が終わりました。
次は櫓やそれを支える石垣の修理が行われると思います。
石垣だけの門の跡の修理は、ずいぶん先のことになるでしょう。
除草作業などはできないため、
まだまだ完全復活までは時間がかかりそうです。
このあと、阿蘇くまもと空港にレンタカーを返却し、空路帰宅して、九州遠征を終えました。
いやいや、熊本城の櫓は小さな城の天守並みではなく、並みの城の天守並みです。(笑
石垣のモルタルは崩れるのを防ぐ応急措置であり、建築物の復元工事が終わった後、あらためて組み直すと思っているのですけど、果たしてどうなるのでしょうか?
櫓でも小さな城の天守並み?!
石垣の裏込めがモルタルに変えられてしまうのは、現代の工法や今後の耐久性を考えると・・・やむなしなんでしょうねぇ~