光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

春の遠い昔の話し

2009-03-12 18:53:31 | 散策
  春なのに、雪が降る。よくあること。暖冬だと、あるようで、厳しい寒さだとそれはない。だから、2月もおしまいころに、暖かく感じられるときがある。3月に入ると、それ、寒さの反動があって、これはもう完全に春だと思ったりもする。感じ方だが、ある人は時間ともに寒がりになり、ある人は、寒さをあまり感じなくなる。冬の寒がりは、それがやがて夏でも寒いとなり、これもしかし当然あり得ることで、もう驚かない。
  自分の場合はというと、夏は暑さに耐え切れず、冬はまったく同じで、凍えあがる。いいのか悪いのかわからない。依然寒さには大丈夫だが、暑さにはだめという方がいる。この辺りだと夏はやけに暑い。また冬の寒さは、さほどでもなくなっている。よって、暑さには弱いが、寒さはだいじょうぶという人が多いのではないか。

  だから、人生の途中から引っ越してこられたかたが、北が付く、雪が降る、雪山があると聞いて、その寒さには用心するが、夏の暑さには、寛容でつまりはそれにびっくりする。これは特に、地球の温暖化とは、関係なく大体昔から夏は暑い。だから、昼寝をし、さらに、暑さには耐えていた。もう少しいうと、「立て付け」はあまり気にしないでよかった。もっとも、ここのいえだけでの話しかも知れない。で、冬は寒いのであって、氷点、マイナスでもプラスでもないという、あり得ないと感じられる気温でも大丈夫、眠れる。こうゆう訓練が出来ている。

  しかし、遠い昔の私の話しというと、春は、マー「若草山」辺りに行くというのが、今でも記憶に残るもので、それよりも以前でも、遠足とかある時代だと、奈良と京都は行っていることになる。最も大阪にいて、というものもあった。だから、何かあると、近畿日本鉄道の鶴橋駅に出かけて、そこから奈良線に乗り換え、あるいは大阪線に乗った。時に間違えて、遠いところまでいったりもしたが、それも今思うと大したことではない。
  若草山は生駒山よりは、行かなかった。妙な表現だが、生駒山はお正月に行って、若草山となると、奈良までいってそれからまた先となるから、その先の選択は運命にまかされた。どっちでもよかった。しかし、まだ小さいと生駒山が楽だったようだ。(ここの生駒山は、信貴山の間違いです、すいません)。

  関西にいると、学校の遠足で、京都へ奈良へは行く。ただ、行くだけである。その先にそこに住むようなことはまずはない。よって、知っているところは大体が観光地であってそれ以外の何ものでもない。大体有名どころは遠足で行く。今は昔で、韓国とか中国とか、その他のアジアの国々へ行くということはなく、これは今思うにいいときに行っていたと思う。景気がよかったとか関係なく、バスに揺られて、金閣寺だ、銀閣寺だと行った。家族でも平安神宮とか、その他平等院なども行った。なんだかその当時が懐かしい。人はそこそこ多く、しかし何が何やらわからない感じもあった。いい時間というと、そうゆうときかも知れない。

  遠い昔で、結構もう大きくなると、さすがに遠足はなく、しかし、その遠足の延長と言うと、若草山かも知れない。この辺りははっきりしない。最後の奈良・京都巡りがいつだったかというと、若草山だった気がする。
  近くではなかった。それで、当時の国鉄を乗り継いで奈良駅に着いた。最後まで国鉄、帰りは、近畿日本鉄道、近鉄であって、少しの時間特急に揺られた。これもいい話だと思う。若草山というのは、野焼きみたいのが有名だが、それはTVでしか知らない。しかしよくあーゆうことをやれたものだと感心する。最も今もその行事は続いているはずだから、他のところでも同様なことがあるはずで、これをやる理由がちゃんとある。ただ、山を燃やすので、ちょっと怖い感じはある。
  若草山は山であって、ここの上まで行ったのは一回だけである。ここは一応は山。だから、その登りはきつい。もう上かというと、さらにその続きがある。だから、ハイヒールだの、革靴、ビジネスシューズだのではなかなか登れないが、そこを登るところがいいところでもある。上に行くと、さらに上があって、何段階かある。最後だかどうかわからないが、もういいだろうというところだと、さすがに人はいない。また下りも楽なようで、そうではない、滑ったりしたら目も当てられない。だが、何度も若草山に行ったわけでもないが、そうゆう人はいなかった。

  無事下まで降りて、その後どうしたか覚えていない。どこかのお寺くらいには行ったかも知れない。目的はない。ただ、時間があった。お金はなかったはずだが、それでもお腹は減らなかった。何かを食べた。若草山か、今思うのは、そこにいけたとしても、1mも登れないだろうということ。アー高い山だな、それで終りだろう。時代が違いすぎる。そうゆう気が強い。行かなくてもよかったし、行ってもよかった。今思うとずいぶんと贅沢な時間だった。そうゆう感触で今は動いていない。どこかに何なにが目的で、何時何分にどこどこに行く。そうゆうもののまったくの対蹠点にあるものだった。

  せかせかと今でも生きていると、その昔を過ごせた幸せを感じる。それにしても、時代錯誤のこととなった。




  雪の白はもういい。でも、もう一回くらい出るかも知れない。しかし、春の白いものというと、まずはユキヤナギ。なんだかこじつけ。




  あー白い。真っ白といいたいが、透明な感じもする。この色が春の色。




  花弁の白さはというとしかし、雪のように結晶しているかのように、輝いている。




  最新のジンチョウゲ。この匂いはというとそこまで余裕というか、感じるものはなかった。

  明るい春の花の白で、雪も溶けたし、しかし春はまだ遠いかも知れない。

春の雪は冷たい

2009-03-12 16:21:57 | 植物・花(春)
  雪は溶けたが、溶けるまでは時間がかかったようだ。

  凍り付いているのがよくわかったし、他に雪の結晶のような
  ものもあった。これは上の方。いつごろのものかなー。
  でも、もうきょうになるころは晴れていたようだし。
  いずれにしろ、春の雪は、かなり冷たい。
  また気温もぐっと下がって、体にもよろしくない。
  見るだけなら、いいかも。

  それで、物好きだから、止めるかどうか迷ったが、
  ヒータで暖まって、わずかの時間、朝の外に出てみた。
  日が出ている。でも、大体、0℃。
  こんなことは5分もやっていられない。せいぜい、3分くらいで
  いい。もう一度というときは、体を暖めなおさないと。
  しかしこれがやっぱり最後。
  雪の絵。




  マイナス、氷点下。水も後からわかったが、凍っていた。寒そう。




  ファインダ越しの眺めはいいが、植物も冷たいだろうなー。




  雪の花が全体に咲いた。田んぼも真っ白。




  カエデ。白い雪があると、葉っぱの芽が大きくなって来ているのがわかる。




  レンズを東に向けると、白が少しだけ金色の成分を含むようだ。




  梅の花。花に雪がふんわりと乗っかっているのは、窓からでも
  わかった。時間がたって、少し溶けた雪がまた凍る。
  こうして、梅の花の氷漬けが出来上がった。

薄白銀の世界

2009-03-12 06:51:36 | 散策
  あー、雪だよ。朝のお天気、溜め息の快晴。寒いのと冷たいのと。お天気はたぶん、これからも晴れ。日付の変わる前後に積雪があって、その後は晴れていた。これで放射冷却。雪はそのままきれいに残っていて、一面白銀の世界。今頃、冬景色。心底冷える。アメダスの6時の気温、マイナスの0.2℃、気圧は1029.5hPa、湿度94%。室温、6℃。寒いし、冷たいし。

  どうだったのか余り覚えていない。きのうは色々なお天気があった。だけど宵の時間特に風が吹いたとか、そうゆうものはなかった。月は出ていたのだろうが寒いから窓から外を見ることもなかった。それから、静まり返った、日付も変わるころに、目が覚めて、そっとカーテンを開ける。すると、まず明るいものが見える。これは月。しかも雲もほとんどなく、若干黄色が濃かったが、輝く月があった。いかにも寒い感じだが、その月光に照らされて、瓦が白く光った。このときは、さすがにぞっとした。何回かぞっとしたがこれが一番強力。それから、辺りを見るとはっきり白い。白いものは雪以外にない。最後の最後に天気予報は当たった。まったくねー、からだが冷え切った。急いで、また布団に帰る。

  それから、また起きることがあったが、何度見ても月は出ている。また白いもんは白いまま。瓦は、真綿をかぶったままである。そのたびにブルッとする。でも雪の量は変わらない。これがもしも増加していたら、どうだったろうか。なぜか、夢の中にまで、G虫が出て来た。これも寒さのせいかも知れない。
 
  朝が来て、すでに少し明るい。そのうちはっきり明るくなる。太陽の光で、しかしきょうのほのかな明るさはきっと雪のせい。あー寒いから目が開くとは、なんともくやしい。年齢もある。しかし年齢は自分でも不詳としている。していても、この寒さはこたえる。起きる。5秒前に目覚ましのスイッチを切った。6℃。ありがとうといいたくなる。寒いのですべてが、ガタガタする。でも着替えはすんだ。こんなことは必要かどうかわからないが、これもこの冬の最後の雪かもと思って、わざわざ玄関から外に出た。たしかに雪が積もっている。

  路面はもう黒い。しかしそれ以外は、2、3cmの積雪。溶けないで残っている。これが10cmだったら、きっと爽快だった、同時に大変なことになった、諦観の念も何もない。しかし、2、3cmだとすぐに消える。
  水の冷たさを知る。お湯がやって来ない。あー冷たい、あー寒い。ぼやきしかでない、薄い白銀の世界。桜はまだだが、しかし梅の花は完全に雪に包まれている。