
「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー作品賞他 ×4部門を受賞、ギレルモ・デル・トロ監督の最新作。
今回はオリジナルではなく、珍しく原作もの。
ウィリアム・リンゼイ・グレシャムのノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」(1946)
既にタイロン・パワー主演で映画化済、の再映画化。
なぜに 今?!?
なぜに ギレルモ・デル・トロ監督が?!?
という疑念は、見始めたところで、スッと消える(笑)
この物語が、いかにも彼が好きそうな題材だから!
まず前半の物語が展開する場所は「サーカス」(笑)
猛獣使い、小人、巨人、などなど、曰くありげなクセだらけの人物たち…
そして極め付けは、彼らを取りまとめる、怪しさマックス!の サーカスの団長(ウィレム・デフォー)
そして物語の主軸になるのが写真のバックにある「7つの大罪」
・GREED
・WRATH 怒り
・LUST
・ENVY
・GLUTONY 過剰欲望(汗)
これらの「大罪」を主人公たちが次々と犯していく訳。
これは全くもって、ギレルモ・デル・トロのツボじゃ!(笑)
主演は ブラッドリー・クーパー
越えてはいけない一線を越え、後戻りのできない闇の領域に足を踏み入れていく主人公を演じる。
それを強力にサポートするのが、ケイト・ブランシェット
×2度ものアカデミー賞受賞歴をもつ彼女は、主人公をたぶらかす「妖女」に正にふさわしい(汗)
ぶっちゃけ、先日彼女が最初のオスカーを手にした「アビエイター」を観たが、あまり感心しなかった。
まだ若い彼女と、演じる「妖女」ぶりがぶつかり合っている感じがしたのだ!
だが大女優となった今、彼女の「妖女」ぶりは堂にいったもの。
全く違和感ない(笑)
結論:ギレルモ・デル・トロらしい エグい演出 を 十二分 に楽しめる一作(彼のオリジナル創造物には及ばずとも…)