ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

歴史に残る岸田首相の功績 - 4 ( 「アメリカの対日政策」 )

2023-12-16 17:01:14 | 徒然の記

 つい先日から「ねこ庭」に顔を出すようになった「反日グローバル勢力」とは、一言で言いますと「持株会社」のことです。

 多くの人が知っているように戦前の日本では、「持株会社」を頂点として次のような財閥が、日本を支配していました。

   住友財閥(創業者: 住友政友)    三井財閥(創業者: 三井高利)

   三菱財閥(創業者: 岩崎弥太郎)   鮎川財閥(創業者: 鮎川義介)

   浅野財閥(創業者: 浅野総一郎)   古河財閥(創業者: 古河市兵衛)

   安田財閥(創業者: 安田善次郎)   大倉財閥(創業者: 大倉喜八郎)

 大東亜戦争の敗北後、日本を統治したGHQ ( 連合国軍最高司令官総司令部 ) が、日本の財閥を解体したことは歴史の教科書で教わりました。しかし同時に「独占禁止法」の制定で、「持株会社」が禁止されたことまでは習いませんでした。GHQが隠したというより、庶民に関係のない話として周知しなかったのだと思いますが、これが今になりますと、「日本国憲法」制定、「皇室典範」の改訂と並ぶ日本弱体化政策の一つだったと分かりました。

 「日本人のクズ」である伊藤貫君が嬉しそうな顔で、「日本を二度と立ち上がれなくし、二度とアメリカに挑めないように弱体化することがアメリカの対日政策だ。」と喋っていましたが、まさにその通りでした。

  1.  日本だけが間違った戦争をした悪い国だったと、国民に思い込ませた「日本国憲法」の制定

  2.  皇室が自然消滅するようにと、11宮家の皇籍離脱を画策した「皇室典範」の改訂

 これだけだと思っていましたのに、3つ目があったということです。

  3.   日本が二度とアメリカを脅かす経済大国となれないように、「持株会社」の禁止

 今の私たちは、 1. 番目の「日本国憲法」の制定事情を知っていますが、2. に関しては、ほとんど知りません。まして3. 番目があったとは、優柔不断な岸田内閣のおかげで明らかになったとしか言えません。これを氏の功績と呼んぶことに、私は躊躇いを感じません。

 日本のマスコミは、中国とロシアだけを軍国主義の無謀な独裁国家として報道しますが、大東亜戦争以後世界唯一の超大国として君臨したアメリカが、どれほどの世界破壊をしてきたかについては小さなニュースでしか伝えませんでした。

 「学びの庭」の「ねこ庭」から眺めますと、今日までのアメリカの他国侵略と破壊行動は、中国、ロシアと並ぶものです。

 アメリカが好きでたまらない人、中国が好きでたまらない人、ロシアが好きでたまらない人がいますから、3国共に似たような国と言うと、大反対します。この人たちの間違いは、「アメリカの他国侵略と破壊行動は、中国、ロシアと並ぶもの」と言う言葉の意味が正しく理解できないところにあります。

 「アメリカと中国とロシアは、国全体が悪い。」と言っているのではありません。3国が他国侵略と破壊行動をしているのは事実ですが、他国の支援や平和活動をしているのも事実です。つまり彼らは世界の大国として、自分の国の利益 ( 国益 ) のために動き、国益に反するものが敵となり、軍事力行使の対象となります。だから世界には大国の数だけ、正義があり悪があります。

 ここまできますと森の横道へ入り本題を外れますが、言わずにおれなくなるのが、日本特有の存在である「4つのトロイの木馬」たちのことです。

 世界の大国がやっている事態を大きく観察する目を失い、彼らは自分の好む「アメリカの目」、「中国の目」、「ロシアの目」で個々の事実を眺め、日本で意見を述べ報道をし、大学で教えます。彼らに共通しているのは、いつの場合も「日本の目」で事実を眺めない点です。

 「日本国憲法」で自虐史観を教えられた彼らは、「世界で間違っているのは、日本だけだ」「日本は悪い国だ」との意見で一致しています。これまで何度か述べましたが、学者や政治家や法律家やマスコミ人、いわゆる国のリーダーたちが、大挙して自分の国を愛せない「自国否定人間」となっている国を私は見たことがありません。

 政治信条の違いで右左に別れ、内部で戦っている国が世界に沢山あります。米欧諸国だけでなく、アジアやアフリカでも内戦状態の国々があります。しかし彼らは、戦っている相手に憎しみを燃やしていても、自分の国には愛と誇りを持っています。

 反日左翼の人間たちだけでなく、保守と言われる日本人の中でも、「愛国心をなくした反日左翼勢力」と「保守勢力」が二つに分かれて対立している日本が、普通の国でないと自覚している人が何人いるのでしょうか。保守と自称する人々の中にも、ほとんどいない気がします。まして世界に稀な日本特有の現象が、敗戦後にもたらされたアメリカの対日政策に端を発していると語る人はほとんどいません。

 だから「ねこ庭」で「温故知新の読書」をしても、気づかなかった訳です。保守系の学者や評論家の著作で、3点セットで日本の問題を提起した人物をまだ知りません。

  1.  「日本国憲法」の制定

  2.  「皇室典範」の改訂

  3.   「持株会社」の禁止

 次回は「反日グローバル勢力」の詳細情報を紹介いたしますと言いながら、森の横道を進み「3点セットの話」で大事なスペースを使ってしまいました。しかし今回は、何の後悔もありません。「反日グローバル勢力」が、戦後日本の重要な「3点セット」の一つだったと明らかになったことは、息子たちのためだけでなく、「ねこ庭」を訪問される方々にも、私自身にとっても大きな指針になります。

 なぜ、日本に「持株会社」が再び生まれたのか。アメリカの対日政策はどうして変化したのかについて、次回は関連する情報を紹介いたします。

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