ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

国民の審判 ( ネットで発信される愛国情報 )

2022-04-09 13:44:37 | 徒然の記

  「ねこ庭」から世間へ発信することが、無意味な行為でないと教えられる記事を発見しました。本日は江畑氏の書評を離れ、息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々にご報告します。

 千葉日報に配信された、共同通信社の記事3件です。2件は小さな記事なので、うっかりすると読み飛ばしますが、あとの一件は、ページの半分を使う大きな記事です。3件の記事に、「国民の審判」とタイトルをつけた理由を説明する前に、見出しを紹介します。

  1.   3月20日 「政権党要件維持へ」「福島氏〈正念場〉」「社民党大会」

  2.   3月29日 「立民〈憲法集会〉を初開催」

  3.   3月29日 「植村秀樹・流通経済大教授」「日米一体化  抑止にならぬ」

          「小谷哲男・明海大教授」  「切れ目埋め  危機に対処を」

 「ウクライナ危機」と「コロナ騒ぎ」を、忘れさせてくれる朗報でないかと思いますので、順番に説明します。

  〈 1.   3月20日 「政権党要件維持へ」「福島氏〈正念場〉」「社民党大会」〉

 3月19日に、社民党が都内で定期党大会を開き、ここで福島瑞穂党首が述べた言葉を紹介する記事です。氏は夏の参議院選挙について、次のように語っています。

  ・「なんとしても、政党要件の得票率2%をクリアーしなければならない。」

  ・「社民党にとって、本当に正念場の選挙だ。」

 続いて共同通信社が、読者への説明をします。

 「社民党は、今回の参院選で改選を迎える福島氏を含めて、4人が当選するか、」「2%の得票率を確保できなければ、公選法上の政党要件を失う。

 「福島氏は比例1議席に120万票が必要として、240万票以上を獲得し、」「2人以上の当選を果たそうと、訴えた。」

 今度の参院選で社民党が政党要件を失い、政界から消えるかどうかは、まだ不明ですが、ここに見えた事実が「国民の審判」です。

 いうまでもなく社民党は、昔の日本社会党で、名前を変えたのは村山富市首相が、内閣総辞職した時平成8年の1月でした。同月「社会民主党」( 社民党  )に名前を変え、3月に第一回党大会を開き、「日本社会党」( 社会党 )の名称が消滅しました。

 社会党は敗戦直後の昭和20年に作られた、日本を社会主義国にしようとする政党で、総評が支持基盤でした。昭和33年の総選挙では、166人の議員が当選し自民党の287名に迫ったことがありました。万年野党と言われながらも、野党第一党として自民党に対峙し、土井たかこ氏が委員長になった時は、マドンナ旋風が巻き起こり、女性議員が大量当選しました。

 社会党が議員数を伸ばし、土井氏は女性初の衆議院義議長となりましたが、党勢の頂点はこの辺りまででした。「戦争反対」と「憲法改正反対」をスローガンに、「安保反対」「自衛隊反対」「PKO反対」を主張し、外交的には「非武装中立」「全方位外交」を唱え続けました。

 党活動の基本にあるのは、「平和憲法への信仰」と東京裁判史観に基づく、「戦前の日本の歴史・文化の否定」でした。共産党にも負けない教条主義姿勢と、頑迷さが次第に国民の支持を失い、「なんでも反対の社会党」と言われるようになりました。決定的な打撃となったのは、村山氏が首相となった時の発言でした。

 「自衛隊の存在は、合憲である。」

 憲法改正反対を唱え、平和な日本に自衛隊は要らないと叫ぶ社会党が、党の方針を捨てたことになる発言でした。政治は理想論だけでやれないという、現実の問題で、当然の発言でしたが、党の凋落がここから現実のものとなりました。

 福島瑞穂氏は、かっての社会党を引き継いだ党首として孤軍奮闘し、政界で息巻いてきました。現在の社民党は日本社会党との連続性を標榜していますが、平成8年の成立時は、社会党との断絶を強調していた。そういう過去を知っているのか、知らないのか、テレビのインタビューで、氏は常に元気良く、攻撃的で、自信に満ちて党の方針を語っていました。

 その党が今回の参院選で、政党要件を失う事態になっているというのですから、大きなニュースです。共同通信社も特ダネとして扱わないほど、社民党は無視されていますが、原因は何かといえば、ただ一つです。

 「社民党は、国民の支持を失った。」

 奢れるものは久しからず、ただ春の夜の夢の如し・・平家物語を思い出します。自民党も金権不敗の政治で、利権にまみれていますが、救いは「反日左翼」でないところです。自分の国を愛さず、歴史と文化を否定する党は、必ず国民に見放されるという事実を発見し、これを「国民の審判」と、名づけました。

 次回は、次の記事の説明をします。

コメント (6)
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