ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

民進党の田嶋氏と、自民党の井野氏

2017-06-12 00:01:36 | 徒然の記

 私の民進党に対する嫌悪は、共産党へと同様、偏見に匹敵すると自分で思っています。しかし、実際に偏見でないかと、反省させられる事実に遭遇いたしました。

 去る5月13日の、千葉日報の記事でした。「県選出議員国会質疑」というコラムがあり、左右を問わず、千葉県議員の国会質疑が取り上げられます。目立たない、小さな記事です。

 記事の表題は、「外国人の土地購入に法規制を」となっていて、衆議院の経産委員会での、田嶋要氏の質問でした。氏は千葉一区選出の、民主党議員ですが、質問の内容は、山林を外国人が購入する事例が相次ぎ、地域住民の不安が高まっているので、法規制ができないかというものです。

 これに対する井野俊朗法務副大臣の答えは、「規制は難しい。」でした。氏は大正14年に制定された「外国人土地法」で、「政令により外国人や外国法人による土地取得が制限されている。」ことを紹介しましたが、「現憲法下では、政令が一度も制定されたことがない。」と述べました。

 従って同法には、制限規定がなく、国会の審議なしに、政令が作れるかについては、疑問であると答えました。また外務省も田嶋氏に、「自由貿易の観点から、」「土地取引も、差別的待遇は認められない。」と答えたと書いています。

 北海道や新潟や沖縄で、水源地の山林や、市街地の土地を買い進める中国や、対馬で盛んに土地を購入する韓国など、国防的観点から疑問を抱く私は、田嶋氏の国会質問に強く心を動かされました。氏は民主党が政権にいた時、経済産業大臣政務官をしていたのですから、事情を知った上での質問のはずです。

 一方の井野氏は、自民党の議員で内閣府大臣政務官も兼ねています。田嶋氏の質問に対し、当然前向きな答弁をするとばかり思っていましたので、この危機意識のない答えにびっくりいたしました。これまで私は、日本の安全保障をないがしろにし、国を外国へ売り渡しているのは、民進党だとばかり思っていましたので、一瞬言葉を失いました。自民党の古手には、獅子身中の虫としか言えない反日議員がいますが、たった二期目の若手議員でも、すでにこんな有様なのかと驚かされました。

 ネットで井野氏について調べてみますと、なんと氏は、「選択的夫婦別姓制度」について、賛成するという主張をしています。昔からある日本の家族制度を、根幹から崩壊させようとする左翼の意見です。まして弁護士の資格も持っているというのですから、とんでもない自民党議員です。「弁護士の資格」なんて、反日・左翼の名札ではないかと、さっそく私の、手に負えない偏見が頭を持ち上げてきます。それでもこの質問で見る限り、国を大切にする議員は民進党の田嶋氏であり、国を粗末に扱っているのが、自民党の井野氏でした。

 これからは、党名だけでなく、人物本位でも選挙の一票を考えなくてならないと、身の引き締まる思いを致しました。余計なコメントなしで、事実だけを報道することがある、千葉日報が、ますます好きになりました。(常にそうでなく、時々事実だけを報道するのです・・・、念のため。)

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする