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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

1998年のニュージーランド研究旅行 その27 化石の転石

2018年05月19日 | 昔の旅行
1998年のニュージーランド研究旅行 その27 化石の転石
Research Visit to New Zealand, 1998. Part 27 Fossils

 2月22日、化石採集のためハウェラの近くの海岸に来ている。




27-1・27-2 貝類の化石 1998.2.22
Fossil mollusks

 時々二枚貝類の化石断面が見えるが、断面を見る限り保存は良くないから、持って帰る気にはならない。

27-3 ペクテン類とカキ類の化石 1998.2.22.
Fossils of a pectinid and an ostrea


27-4 骨化石 1998.2.22.
Fossil bones of fish?

 ついに骨化石らしいものが見つかった。白い泥質砂岩中に灰色のノジュールがあるがその表面に骨の断面が見える。断面は多孔質で魚類骨のように見えるが確かではない。
27 Key words Hawera Coast Fossil Pliocene Mollusca Pectinid Ostrea Bone Fish ハウェラ 海岸 化石 鮮新世 軟体動物 ペクテン類 カキ類 骨 魚類

父の遺した写真 77 名古屋の市電・市バス5

2018年05月16日 | 鉄道
父の遺した写真 77 名古屋の市電・市バス5

 次の2枚の写真は、栄町の一つ名古屋駅よりの広小路本町電停で撮影したもの。

77-1 広小路本町 1969.9.06

77-2 広小路本町 1969.9.06

 撮影位置はほとんど同じ。広小路通りの南側から北西に向けて撮影したもの。一枚目は、電停の安全地帯の三角錐のような形がよく分る。右のビルは改装されているが現存する。当時は東海銀行本店が入っていた。その向こうの大和生命ビルは現存せず、現在は丸三証券名古屋ビルとなっている。
 走っている電車は、上の写真が稲葉地町と東山公園を結ぶ2系統だが、栄町どまり。下の写真は覚王山と浄心町を結ぶ11系統。字幕が「浄心」となっているのは、東に向かう電車だからおかしい。浄心から来て栄町どまりの便で、まもなく折り返すから帰りの行先を出しているのだろう。理由は栄から先は1967年にすでに廃止されていたから。栄で南北に走る南大津通りの路面電車(大津町線と熱田線)があったが、この写真の前年1968年に廃止されていた。熱田線の金山橋から先はもうすこし残ったが。

77-3 東海銀行本店 1964.3.13

 父の写真の中に、東海銀行本店のロビーを撮ったものがあった。私たちにとってなじみ深かった東海銀行も、その後合併・名称変更を繰り返して三菱UFJ銀行となった。このビルには日本を中心とした貨幣を展示する「東海銀行貨幣展示室」が1961年に設置された。展示室は現在赤塚に移転し、三菱UFJ銀行貨幣資料館として存在する。

77-4 広小路通の電車の最終運行 1971.1.30

 広小路の路面電車の最後の1日前の写真。場所は栄町西となっている。写真の一番右にあるのが栄町ビルで、現存する。その手前を横切るのは呉服町通り。それより手前の建物は建て替えられているようで、対応がつかない。電車は覚王山と浄心町を結ぶ11系統だが、すでに栄から先は廃止されていたから字幕は「栄」。名古屋駅前に来る電車系統の中で、唯一駅前で折り返さない系統だった。ただし、3系統は系統としては南北共に走っていたが、実際は北に向かう電車は菊井町・平田町・新栄町・鶴舞公園・六反小学校前・そして名古屋駅に至って、折り返していたようだ。なお、広小路通の運行終了は名古屋路面電車の最後ではない。1974年頃にもっと南の方で最後の運行がされたと思うが、丁寧に調べてない。
Key words Tram-car Nagoya Sakae Hirokojihonmachi Tokai-Bank Yamato-Seimei Marusan-Shoken Kahei-shiryokan Akatsuka Gofukumachi Kakuozan Joshin 路面電車 名古屋市営 栄 広小路本町 東海銀行 三菱東京UFJ銀行 大和生命 丸三証券 貨幣資料館 赤塚 五福町 覚王山 浄心 名古屋 愛知
 写真の転載はご遠慮いただきたい。

1998年のニュージーランド研究旅行 その26 化石産地の浜

2018年05月13日 | 昔の旅行
1998年のニュージーランド研究旅行 その26 化石産地の浜
Research Visit to New Zealand, 1998. Part 26 The coast of fossil site

 2月22日、いよいよ化石産地の見学のため海岸に来た。今まで走ってきた道やハウェラHaweraの町は海岸段丘の上にあって、海岸はずっと20メートルほどの崖が続いている。

26-1 ライフル・レンジから南東を見る 1998.2.22.
Southeast view of Rifle Range Coast, Hawera

 小さな川の出口の侵食を利用して海岸に降りる。

26-2 浜への降り道 1998.2.22.
Way to the coast

26-3 浜に降りる 1998.2.22.
Site of fossils

 バスケットボールぐらいまでの石が転がっているが、化石の断面は余り多くない。地質の説明をあまりされなかった。地質図では、第四紀更新世の色に塗ってあるが、貝類が多く入っているし石灰質のノジュールが多いから更新世の段丘層ではない。案内していただいたMk氏がこの付近から鮮新世の骨質歯鳥化石の産出を報告しておられるから鮮新世なんだろう。崖の斜面だけに鮮新世の地層があるために地質図に見えていないのだろう。

26-4 浜の転石 1998.2.22.
Boulders of coast

 案内のMk氏に付いて歩くと、眼が慣れてきて化石の含まれている石に気がつくようになる。
26 Key words Hawera Coast Coastal-Terrace Fossil Rifle-Range Boulder Calcareous-nodule Pliocene Pseudodontornis ハウェラ 海岸 海岸段丘 化石 ライフルレンジ 巨礫 石灰質ノジュール 鮮新世 骨質歯鳥

父の遺した写真 76 名古屋の市電・市バス4

2018年05月10日 | 鉄道
父の遺した写真 76 名古屋の市電・市バス4

 名古屋市内の公共交通機関の写真を並べている。順序はおおよそ古いものから新しいものへ、対象は市電市バス。

76-1 浄心町電停付近 1969.7.06

76-2 浄心町電停付近 1969.7.06

 上の2枚の写真は同じ車両2005である。手元にある資料をみると、1961年には、10番系統は秩父通りから浄心町・明道町・柳橋・水主町・船方・熱田駅前というもの。この電車は(秩父通りではなく)浄心町で折り返して行くところを、浄心交差点よりも南で撮影したものということになる。

76-3 浄心町電停付近 1969.7.06

 同じ型式の電車である。場所は、後に車庫があるから浄心交差点のやや北。東側の歩道から撮ったものだろう。臨時系統なので、よく分らないが、浄心から明道町・名古屋駅前に向かうものと思われる。浄心町で西に折れて天神山経由だったかも知れない。

76-4 浄心町電停付近 1969.7.06

 撮影場所は前と同じ所。これも同じような臨時系統と思われる。前の3枚とは別の車種で、やや古いようだ。ここまでに見られる建物に、現在と対応のつくものは見られなかった。
Key words Tram-car Nagoya Municipal-bus Joshin Joshin-Bus-Garage Chichbu-Dori Meido-cho Yanagibashi Kako-Machi Funakata Atsuta Tenjinyama 路面電車 名古屋市営 浄心 浄心車庫 秩父通り 明道町 柳橋 水主町 船方 熱田 天神山 名古屋 愛知
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1998年のニュージーランド研究旅行 その25 ハウェラのミルク工場

2018年05月07日 | 昔の旅行
1998年のニュージーランド研究旅行 その25 ハウェラのミルク工場
Research Visit to New Zealand, 1998. Part 25 Milk factory at Hawera

 ハウェラ(Hawera)の手前で主要道をはずれて左手の海岸に向かう。鉄道線を横切る。ニュージーランドの鉄道は旅客輸送よりも貨物輸送にシフトしているが、ここも貨物だけの線である。本線のパーマストン・ノース(Palmerston North)で分岐して、主要道3号線と並行して西に向かい、タラナキ山の東麓を北上して海岸にまで達する長い貨物線である。

25-1 ハウェラ付近の貨物列車 1988.2.22.
Freight train in Hawera district

 ここでは、大きなミルク処理工場(Fonterra Whareroa Factory)の側を貨物線が走り、おそらくミルク製品を輸送している。この工場は一日あたりの牛乳の出荷量で世界最大(一日に1400万リットル)ということである。

25-2 大きなミルク工場 1998.2.22.
Fonterra Whareroa Factory

25-3 並んだミルク用のタンク車 1998.2.22.
Tank trucks for milk

25-4 ハウェラ海岸の地図
A map around the fossil site

 上の地図で、ハウェラの町の南にあるMはミルク工場、その南の「Rifle Range」のあたりが、目的の化石見学地である。斜めに横切る黒い線は主要道3号線。Mの北で主要道とクロスする細目の黒線が貨物線。海岸にそってどこも化石を産するとのことであった。
25 Key words Hawera Railroad Freight-line Palmerston-North Taranaki Fonterra-Whareroa-Factory Milk Fossil ハウェラ 貨物線 鉄道 パーマストンノース タラナキ山 フォンテラワレロア工場 ミルク 化石 海岸