温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2024 能登半島地震での不適切な報道・・・

2024-02-01 07:04:32 | 気になるニュース
今、「支援ガチャ」「避難所ガチャ」と言う気になる言葉が報道から伝わる・・・。
最近、報道の在り方が私から見れば、色んな意味で気になる・・・。

大学時代にマスコミュニケーション論を少しかじったとはいえ、今それが通用するとは決して思わない。

しかし、マスコミの持つ使命は、いささかも昔と今と決してその根底に流れるスピリットを変えるものではないと確信している・・・。

報道は情報に意思を織り込まず、真実を伝えることが使命・・・。

最近の報道は、我先に目立つよう造語、略語を考案して、時の先端を走ろうと必死になっている。

そのライバルとの一線を抜き出ようとする気力、新たなトレンドを巻き起こそうとする意気込みは、メディア業界の進展につながるとは思うが、さすがに、状況と時期とを考慮せず、思慮のない新たな創作言葉を高らかに発信し目立とうとする姿勢に、目を覆いたくなる・・・。

「支援ガチャ」「避難所ガチャ」・・・、SNS上で発信されたようだが、だれが何の意図をもって発想し使い始めたのか・・・。
ガチャと言えば、今日本人が最も敏感に感づく言葉「親ガチャ」、これをまね、あるいは結びつく発想の安易な言葉遣い・・・!?

親ガチャ・・・私たち老人世代からはとても発想つかない造語、その意味は、家庭環境がその後の人生を形づける・・・、そのトドノツマリが、生まれてくる子供は親を選べない・・・。

こんな些末的な発想を意味する「ガチャ」を今深刻に一日一日を生きようとする能登半島地震の状況で、「支援ガチャ」「避難所ガチャ」とに替え、支援の行き届きの差異を報道として流している・・・。

大いに疑問を持つ、と言うよりは憤慨を持つ。
被害者に対して、最善の支援をどの地域も避難所も我をも忘れ、献身的に支援している人たちがいるが、その被害状況、災害地での環境により、支援の手厚さに差異はどうしても生じる・・・。

こんな事情を精査せず、単に目の前の被害者支援の状況を天秤にかけ、あの地区とここは支援内容が違うと「ガチャ」で締めくくるメディア・・・。

こんな無責任な情報発信をするメディアは、このままメディアのスピリットを再認識しない限り、無責任とその腐った体質で、奈落の底に落ちる時がきっとくる・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする