温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2021 リニア新幹線大井川流域地元首長とJR社長の面談

2021-09-20 06:58:06 | 気になるニュース
いままでリニア建設により影響を受ける大井川流域の地元自治体首長は、JR東海社長との直接の面談を避け、県に窓口を預けていた。
ところがここにきて、急きょ面談することとなった。

今までリニア新幹線建設がもたらす静岡県大井川流域の水量減少の問題は、主に県とJR東海側とで交渉してきた。

JR東海としては、地元自治体の一角を崩せば、後は流れに従うという目論見で、当初個別自治体を訪問する計画だったが、関係自治体は結束を固め、JR東海との窓口は県と川勝知事に預けた。

ところが、何故かJR東海社長と地元首長との面談が行われた。

JR東海社長の口車に都合よく乗せられないかと心配していたが、むしろ大井川の水に頼る各自治体の問題を明確に、かつ厳しく社長に伝えたようだ。

まずは一安心。
ただ、安心できないこと、むしろJRの不信感を高める発言が社長の方からあったようだ。

地元牧之原市長から、リニア新幹線建設を計画した当時と現在は隔世の感、今からリニアを建設して採算が合うのかと費用対効果の面で社長に問いただしたようだ。

これは、リニア建設を進めるうえで、一番頭を痛める問題ではないか。
今から兆単位の支出をして、建設に取り組もうとするJR、一昔前は夢の高速交通と日本全国が期待をしていた壮大な事業。

ところが、今やテレワークの時代、人の移動を速やかにすることは必要だが、それ以上の光の速さで情報はいとも簡単に相手に伝わる。

数十年前はビジネス、観光の需要は建設費に十分採算に合う計算だったが、果たして今同じ算式が得られるのか・・・?

そのところを牧之原市長が鋭く突いたが、何とJR東海社長からは、採算よりも、今の東海道新幹線が万一災害で不通となった場合の代替交通網という答弁だったようだ。

おいおい、兆を超す費用を使って、しかもその中には私たちの税金による国家予算も使って建設するリニア新幹線とは、東海道新幹線の災害用代替公共交通だったのか・・・!?

こんな場当たり的なその場しのぎの回答をもって地元首長と渡り合おうとするJR東海社長は、やはり信頼のおけない、少なくとも地元自治体首長の内に秘める大井川の思いを、何にもわかっていない、無能な交渉人、こんな人物が大企業経営者であるのかと私には疑問と映る。

こんな社長を相手に、いくら大井川の水問題を話し合いで、協調で解決に持っていこうとしても無駄なこと・・・。

今までJR東海との窓口を県が務めてきたが、なかなか進まない話し合い、だから、何らかの解決の一端になればと、県がJR東海と地元自治体首長の面談を取り繕ったようだ。

しかし、かえって両者の溝が明確に、深くなった・・・。


コメント
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