温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2011埼玉県さいたま市大宮盆栽美術館No5

2011-10-26 21:04:39 | 盆栽教室

それにしても、各棚には、立派な盆栽が並べられ、その一つひとつの完成度に、ただただ目を奪われるばかりであった。
もちろんここでも撮影は禁止されているので、目に焼き付けるしかなかったが、この風景に何か見覚えがあると思った。
でも、初めてくる場所、そんなことはないと思ったが、よくよく考えると、山田香織さんの著書「初めての盆栽」に彼女が盆栽に水やりしている写真があったのを思い出し、まさにその場所だと気がついた。
残念ながらこの日は彼女の姿は見られなかったが、彼女がこれらの作品に毎日手入れをしているのかと想像しながら、作品を見て回った。
大きな作品の間には、小・中型作品も展示され、これらには値段がつけられていた。
手ごろな値段から、少し手を加えられたものは、小品ながらなかなかの値がつけられているものまで、多種多様であった。
講師から、これはいいねと言われたのが、20センチほどの欅の素材。
私もいいと思ったが、値段は8万数千円。

ここまでの樹齢、しかもしっかりと手入れされ、素質十分の将来の大物が約束された逸品なら、当然。
しかしさすがに手は出ない。
実は、この後帰りがけ、盆栽素材を手軽に購入できる安行の盆栽センターによることとなっていた。
だから、そちらで手ごろな、私にふさわしいものを買えばいいと無理しての購入はやめたが、清香園での素晴らしい素材を見た後だったので、安行の盆栽センターのものは、みんな見劣りするものばかり。
センターではなかなか気に入るものが見つからなく、焦ることとなった。
大宮盆栽美術館に入ってから盆栽園めぐりを終えるまで約2時間。
予定通りの行程であったが、30分早めについたので、その分余分に散策できると期待していたが、他の盆栽協会のメンバーは、私を除きお年寄り。
結構この2時間の散策でもう十分なようで、早めの出発。

私としては、もう一回りといきたいが、団体行動を乱すわけにはいかない・・・。
そのあと盆栽センターに寄って、前からほしかった松柏類の文人づくりを探す。

しかし、なかなかいいものが見つからない。

清香園で逸品をたくさん見てきた後なので、失礼ながら、見るものすべて、荒が目について、気にいるものが見つからない。

おそらく盆栽センターには、1,000を超す盆栽があるが、それら一つひとつをくまなく見た。

半ばあきらめかけた終わり掛け、片隅に埋もれていた五葉松を見つける。
葉性が良く、年期も入っていた。

盆栽教室の講師も、OKを出してくれたので、即購入。
そして、ついでにこれに合う鉢を探す。
これも思うようなものがみつからなかったが、私の知る盆栽鉢の作家の名が入り、形と大きさが合うものがあったので、これも購入。

これでようやく落ち着いたと思ったが、買った後、レジの横にあったショーケースの中に、埃をかぶった鉢が気になった。
札を見れば、山秋と書いてある。
私の盆栽教室で過去に買い物に行った常滑の老舗窯元。
しかも造りは手づくりで、大きさも買った五葉松にちょうど合う。
ケースを開けてもらって手に取り見る。
ちなみに裏には確かに山秋を記す、しかも先代の十王堂と松泉造の刻印。
値段を見ると手ごろな価格、私は直感でこれは安い買い物と思った。
さっそく先ほどの鉢と不足分を支払い交換してもらうことに。
もしかして、五葉松よりも今回は鉢のほうがいい買い物であったかもしれない。

これで、大宮での盆栽美術館と盆栽素材の購入ツアーは終了。
帰りも順調に東京を抜け、東名高速も渋滞もなく、予定時間よりも早めに帰宅。
久しぶりのバス旅行。
道中は、盆栽一筋の方々から、様々な話を聞き、これも大変ためになった。
来年2月5日には、志太榛原盆栽協会恒例の国風展の鑑賞ツアーがある。
都合がつけば、これにも参加したいものだ。

 

終わり。

【写真↓:帰りがけ、ガラス越しなので雰囲気は出ていないが、夕日が少し入る首都高からの東京の様子。】

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コメント
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