写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

岩国検定

2009年12月16日 | 岩国検定
 15日の毎日新聞に「修士めざし321人挑む 初の周南市歴史博士検定」と題した記事が載っていた。周南市初の「ご当地検定」となる第1回周南市歴史博士検定(実行委員会主催)が13日に実施され、321人が「修士」合格を目指して挑んだという。
 三者択一形式の50問を出題、周南市各地区の社寺や仏像、遺跡などについて幅広い知識を問うた。合格率は46%、平均点は75点だった。
 岩国市に比べて周南市の方に歴史的な遺産が格段に多いとは思えない。そんな町でさえ、ご当地検定制度が民間レベルで実施された。
 歴史も文化も自然も産業においても勝るとは劣らない岩国に、こんな動きはみじんも見られない。少しはそんな動きがあるのかを探るため、心当たりに電話で聞いてみたり出かけて話を聞いてみた。
 まずは市の観光課と教育委員会、次は商工会議所。どこをあたってみても感度は鈍い。主体性を持ってやる意思は全くない。やる気のある人を支援する姿勢すら全くない。
 「よしっ、それならこのオレが立ち上げてやろう」といいたいところであるが、人と金の資源がいる。人については熱心に説いて回れば集まるかもしれない。問題は金であるが、県から助成金もいただける可能性も無きにしも非ずと教えてもらった。
 山口県内では、やまぐち歴史・文化・自然検定、萩ものしり博士検定、関門海峡歴史文化検定、長門ふるさと検定が、お隣の広島県ではひろしま通検定、宮島検定が実施に至っている。
 錦帯橋という大きな観光資源を抱えている岩国が、今のまでいいのか。今朝の新聞記事を読みながら、一人で悶々としている。誰か一緒に「岩国検定」実施に挑戦してみませんか?