写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

いいことのあった日には

2009年09月10日 | 生活・ニュース
 朝からちょっといいことがあった。久方ぶりにちょっとうきうきした気分の1日だった。一方、「今日は疲れたわ、どこかに食事に行きましょうよ」と夕方、奥さんが誘う。
 そういえば、私と違って奥さんは朝早くから病院へ行った。前日から、右の肋骨の下あたりに、きりきりとした痛みがあるという。寝ているときも痛かったらしい。「痛くなるような心当たりはないのか?」「おととい、機械を使うフィットネスの講習会に参加したとき、誰よりも一生懸命にやったことかも」という。しかし、筋肉痛とは少し違うようだ。とにかく病院へ行って診てもらうと言って出かけた。
 ものの1時間もすると帰ってきた。「えへへ、肋間神経痛だと言われたわ。体をねじったり、深呼吸や咳をした際の肋骨の動きによって誘発されて神経に痛みが走るんだそうよ」と、もらった貼り薬を手にして笑う。
 前々日のフィットネスでの過激な動きに触発された症状のようだが、悪い病気ではなさそうなのでまずは一安心。
 そんな気疲れも重なって、外食と相成った。行き先はいつもの処、海辺のイタリアンレストラン。着いたとき、全く同時に顔見知りのご婦人が2人車から降りてくる。「やあ、奇遇ですねぇ、こんな処で」。
 エッセイの同好会仲間のお二人であった。急きょ、2人の予約を4人にしてもらい、私が一番お気に入りの海と宮島のよく見える席に座らせてもらう。
 お手軽なコース料理と評判のオードブルをを分け合って、思いがけない楽しい会食。朝、いいことがあったが、夕方までもがこうして楽しく過ぎて行った。
 それにしても奥さんが病院から帰ってきて「肋間神経痛」と聞いたとき、「ロッカーで貧血」と聞こえ、思わず「おい、大丈夫か」と言いそうになった。庭では虫が夜更けまで「爺、爺、爺」と私を呼んでいる。明日は耳鼻科にでも行ってみるか。
(写真は、帰りがけに撮った「レストランの夜景」)