まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-326-

2008年07月23日 |  マツタケの林地栽培 
炎天下の除伐材の運び出し.山仕事は3Kといわれる.



まつたけ復活・里山再生市民運動

第152回(7月25日)
まつたけ十字軍運動開催のお知らせ
 
梅雨が明けて、夏本番と喜ぶのは、小学生に中学生と高校生そして大学生であろう.長い夏休みが、確かにうれしかった.遠い記憶にそんな思いが残る.
マツタケ山づくりに取り組む市民にとっては、日がガンガン差し込む斜面で地掻をする、除伐した樹をひたすら運ぶという読者の想像を越える作業をすることになる.
 ハチ類に刺されると、一部の人はハチ毒に対する抗体(ハチ特異的IgE抗体)が作られる.再び、ハチ刺されによって、ハチ毒(抗原)とハチ特異的IgE抗体が反応(抗原抗体反応)し、この抗原抗体反応によって、全身アナフィラキシー様症状を引き起こす. 熱中症やハチ刺されに注意をしたい.
 
<7月25日(金)の作業予定> 
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.
1)澤田山では、N-M班の広葉樹の山づくりが進行中.楽しく遊べる学習ゾーンができあがっている.コナラのナラガレが発生.対応に苦慮.
中広班が澤田山上部を手入れしている.このエリアは秋の期待の☆ゾーン.作業が佳境に入り、他班の応援要請がある.
2)玉城山班は、腐植の運び出し、枯損木の香川山への搬出.今年も去年に続いてマツタケが発生するようにと慎重に作業中.また、発生させる秘策があるらしい!
3)香川山女性班は、食事の後片付けが終わると、香川山周辺部でマツタケ山づくりや畑づくりをしています.
4)水田の見回り.
5)ニホンミツバチの観察.
6)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん岩倉で軽作業などされます.
7)皆さんの活動の様子を見ることができます(それらを覗くにはパスワードが必要).
ブログ画面左下Bookmark中のまつたけ復活・里山再生運動写真集(Nikon)を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(読みは10時: 半角英数)を入れる. これでOK. スライドショウが見やすい.必要な写真は、右クリックで保存下さい.

<活動エリアへのアクセス>
(1)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林(「村松」から北東へ450m徒歩6分).
初めての方は要連絡(連絡先は下記)
(2)アクセス:京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

<準備するものなど>
(1)服装等:山で軽作業できる服装.ノコ・ナタ、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど.

(2)持参するもの:MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器など.
昼食は皆で作るので(結構リッチ;食べ過ぎにご注意)、飲料水(お茶があるので水筒)食材費(実費+α、通常 400円くらい)は徴収

(3)参加費は無料(活動費は皆さんの浄財カンパで成り立つ).資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと. ゴミ等は各自持ち帰り願います.


<お知らせ>
1)里山産業創造ワークショップ開催(雨天の場合は、中止)
7月26日(土)
8月1日(金)
8月21日(木)
午前9時30分:観音寺峠道の入口に集合※峠道入口の南側(モン・スイユ向い)に駐車スペースあり。外来の方はJR線路側から進入してください。問い合わせは0774-73-2708(田中)に。
8月22日(金)、23日(土) サンタウン夏祭り(高の原駅前)  14時から21時まで
 
2) 8月10日(日)に栃垰と椿垰の間で焼畑
前日の天気が良ければ余呉の北端、栃垰と椿垰の間で焼畑をします。興味がある方がいらっしゃれば、お知らせ下さい。火入れ・カブラ植え付けの後、そばの清流わきでバーベキューです。参加費は2~3千円。連絡は 滋賀県立大学の黒田末寿へ(kurodasuehisa@yahoo.co.jp)

3) 9月20日(土)午前10時から(受付9時30分)
京都大学心の未来研究センター、京都大学マツタケ研究会、京都学園大学マツタケ研究会並びに京まつたけ復活・まつたけ十字軍運動共催で、「マツタケがつなぐ世界」と題してシンポジウムが、京都大学国際交流ホール2(本部時計台2F)で開催されます.
演題は、「マツタケとパインマッシュルーム」、「マツタケ研究の流れ」、「マツタケ考」、「里山とマツタケ山づくり(各地の事例報告)」、「北東アジアのマツタケ事情」、 「まつたけの人類学」、「まつたけ十字軍運動3ヶ年の軌跡」
問い合わせは、京都大学マツタケ研究会の大月 健090-4280-3334)に.


<メール便り> どんどんお寄せくださ
1) 前田勲さんから
カシナガを発見したのは先週17日(木)に中川さん、斉藤さん、小原さんと山に入った時です。
その前、15日(火)、小原さんと入った時は茶枯状態にはなっておらず気がつきませんでした。
今日、小原さんと山に入るので印しをしておきます。
今から出立するのでとりあえずご報告いたします。

2)上萩 寛さんから
担当から京都市の担当に情報提供し、対応について検討してもらっています。
なお、ご存じのことと思いますが、向日市でも昨年発生し、今年蔓延をくい止めるのにボランティア団体の協力を得て防除を行っています。
枯存し伐倒したコナラの根株に設けたトラップには、既に2万頭以上が捕獲されており、一度発生すると拡大を防止するには大変な努力が必要と思われます。
また、お気づきのことがありましたらご連絡いただきますようお願いします。
今後ともよろしくお願いします。

3)二井 一禎さんから
遂に岩倉までナラ枯れが迫ってきましたか.昨年,静原方面,上賀茂の神山などに被害が報告されており、早晩市内の北山にも被害の拡大が予想されておりました。被害を食い止めるのは、きわめて困難で,感受性のブナ科樹木がある限り,次々と被害拡大が続いて行くというのが本病の特徴で、なんとも手の打ちようの無いもどかしさを感じます.
現在とられている対策は、とにかく被害木を徹底して駆除するという点に限られており,生物的防除はほとんど効を奏しておりません.私たちは B. bassiana を用いた駆除法を試してきましたが,現時点で良い答えを得ておりません.媒介昆虫、カシナガの餌である酵母を対象にした生物防除も考えていますが,こちらの方も答えがでていません。
 現在までに採られている方法は結局、被害木の探査、駆除(伐倒、燻蒸)につきると思います.これも、被害を完全に制御する事はできず、その進展速度を抑制できる程度です。
それでも、マツ枯れ、ナラ枯れと森林流行病防除の研究を続けて行かなくてはなりません.つらいところです。

4)井上 勝 さんより
眠れぬ真夏の夜の夢
何十年ぶりで巡行を観にいった数日後、寝苦しい、うつつのなかで垣間見たまぼろ
しです。
祇園祭異聞
太子山が市役所前に指しかかったころ、その後ろで、かげろうとも蜃気楼ともつかぬ揺らぎが立ちこめた。
と、ゆらぎのなかから山らしきものが1基スーッと現れた。
松のような木が立っている。
吹き出た汗をぬぐって、人垣の間から眼をこらすと、マツタケのオブジェがゆらめいているではないか。
その前には2体の人形が認められる。
1人はモジャモジャの顎ひげをたくわえた老人だ。
もう1人はロボットのように見える。
沿道を埋める大観客から、ウォー、ウォーという驚愕の声が上がった。
山の前懸には、赤富士が描かれているようだ。
胴懸には、見渡す限りの田園に黄金に稔った稲穂が絢爛に描かれている。
揺らぎの中で、あたかも風になびいているように見える。
素晴らしい。
見送には、日本列島の古地図描かれている。 と、
前を行く太子山から、音声が発せられた。
「そこにおいやすのは、老子ではおまへんか」
「いかにも。そういうあなたは、聖徳太子か」
「いかにも。いやいや、ほんまにきてくれはったんや」
「除福なる者、我が説を巧みに操り、始皇帝より大金をせしめて日本に渡り来たとか。まあワシの時代には、東の海の向こうに蓬莱なる山島があるという話はむろん無く、言って悪いがこの島に関しては“無”に等しかった」
「老子よ、よう言うなり。あんさん自身は、母親の胎内からいずるを怠り、人生の大半を胎内で寝て暮らし、シャバに出たときとっくに老人やったと言うやおまへんか。そもそも、あんさんは、ほんまにこの世に居たんかいな。いや、やめときまひょ、せっかくワレの求めに応じて来てくれはったんや、この際、ほんまに居た人と認めときまひょ」
「いかにも。ワシは母親の胎内で無為にして宇宙の道を悟ったのじゃ。胎内に居てシャバの知識を学ぶこともなく、孔子のように博学に成れなかったのがむしろ幸いして、生まれいずる直前、一瞬にして悟ってしまったのじゃ」
「ま、それでもよろし、ところで、老子よ、あんさんの“小国寡民”とやらをワレの民に説い
ておくれやす」
「その前に、太子よ、あなたこそ架空の人物とする説があるではないか」

「さよう、ワレの足跡は辺境にまで及び、それら膨大な遺跡はとても1人の仕業とは思えへんから、老子同様、諸説紛々するのも止むを得ん。ワッハッハ」
「なるほど、太子は10人の請願を同時に聞き分けたという“豊聡耳”を持つとか。ワシも姓は李、名は耳と申す。“耳”と聞けば他人とは思えず、はせ参じたという訳じゃ」
「老子よ、そこに居る“鉄腕アトム”もワレが呼んだんや。この子は、人間が忘れたかもしれん“優しさ”“純真さ”が心底染み付いてるほんまにええ子や。そやけど、悪どもにたぶらかされていることに気がついてへん。
今では人間が作った汚染物質を地球の外へバラ撒きに行き、帰りに地球外天体から資源を持ってくるということがええことやと洗脳されてんにゃ。こまったことや」
「太子よ、ロボットは既に人間を支配している。それに気づいている者が極めて少ない。いや、気づかないように洗脳されている。今をおいてロボットを捨てるときはない」
「老子よ、それぞれの民族が、それぞれの小地域が、“小国寡民”で暮らし、地球にあまねく伝播すればええ。ワレは、世界に宣言する」
と太子が大音声・高らかに叫んだ。
沿道の大観衆から轟々たる拍手が巻き起こった。
と、
一陣の風が巻き起こり、更に激しくゆらぎが立ち込めると、老子らを乗せた山1基、忽然と消え失せたではないか。
沿道を埋める大観客から、アーアーというせつないうめき声がもれた。
(十字軍運動とは何の関係もありません)


まつたけ十字軍運動とは?
まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動は、生物の保全・多様性上危機に瀕する里山をマツタケ山に戻すことが目的である.近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、放棄されたアカマツ林でマツタケ山づくりを楽しむことをモットーとしている.
私たちの山づくりは、
a)山-川-畑・水田(-海)のつながりを意識する.
b)“自然”との共生-徹底した有機物循環型の農林「業」をおこなう.
c)里山のバイオマス資源、有用植物・キノコなどを活用する. 
しかも楽しくなければならない!運動の中身は参加者の皆さんが創り上げることを
前提としていて、参加者の数だけ面白いことがあると自負している.

開催予定日 2008年7-10月
活動場所は岩倉香川山他.活動開始は、午前10時頃から.  
第152回:07月25日(金)宮崎(ブログ報告担当者名)
第153回:08月02日(土)吉村
第154回:08月08日(金)榎本
第155回:08月22日(金)宮崎
第156回:08月30日(土)三輪
第157回:09月05日(金)榎本
第158回:09月12日(金)宮崎
第159回:09月20日(土)吉村
シンポジウム「マツタケがつなぐ世界」 京都大学時計台;午前9時30分
第160回:09月27日(土)榎本
第161回:10月04日(土)三輪
第162回:10月10日(金)宮崎
第163回:10月18日(土)榎本
第164回:10月24日(金)三輪
第165回:11月01日(土)吉村

<カンパ! ありがとう>
 亀岡市の今西さんありがとうございました.
 
 カンパ等の振込先: 
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
京都大学マツタケ研究会(代表 大月 健)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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