タムシバに被食者の幼虫(名前不明)が葉芽に擬態している(内田正明氏提供).
この写真は、タムシバの新芽が二つ見えます.でもどちらかは被食者の幼虫です.捕食者の攻撃を防ぐために擬態する幼虫といったところです.里山の生物たちの種間関係の妙なるところでしょう!
これで、マツタケとホストの種間関係の課題を思い出させられました.
マツタケの弱ったシロの活性化は林の手入れで簡単にできる.しかし、無から有を生む、すなわちマツタケの発生が途絶えて久しい所にマツタケのシロをつくるという確実な技術は今のところ無い.しかし林地栽培しかとりうる方法がないことも事実である.
絶えて久しい林に、新しくシロが形成しない理由は林ごとに異なるので、ここでは略しますが、マツタケ感染・シロ形成・子実体発生などの段階で、マツタケとアカマツなどホストとの共生関係の理解が大変難しい、極めて不十分と実感しています.
それは、菌根共生はフランキア共生、続いて根粒共生と進んだ、あるいは種間の関係の位置が最強の寄生と最強の相利共生という間にあって決して固定せず不安定で、すなわち動いてる.そのことがその関係性に反映される.すると遺伝子にも反映される.
根粒共生の研究史は長くて深いにもかかわらず、根粒細菌のニトロゲナーゼ遺伝子をマメ科細胞に導入・発現させる狙いは長年の研究でも未だに不可能.長い間共生または寄生する微生物は宿主に依存してきたために重要な遺伝子を失っているからだ.
マツタケとアカマツの関係は、絶対的、必須的、任意的、日和見的共生のどれであるのか知りたい.種間の関係性は、単独種の生活とは比べものにならないほどその理解が困難である.マトリョーシカ型共生となるともっと複雑であろう!
5月13日(金)はまつたけ山復活させ隊第537
回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.活動報告は三輪 新造さんです.当日夜、ブログで是非ご覧ください.
【まつたけ山復活させ隊の心得・7箇条】
悔いの残らないようにするには!
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!
2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.事故が起こったら自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.
3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の始末は慎重に!
4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!
5.マダニ対策の徹底を!
イノシシやニホンジカの行動エリアが非常に増え、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症も日本に存在する.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう!
6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.
7.熱中症にも気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.
【お知らせ】問い合わせや興味ある方は、吉村 文彦までメールあるいは電話下さい.
1)南丹市園部町大河内生産森林組合 20年生 アカマツ林診断
日時:5月23日(月)9:44JR二条駅発 10:21JR園部駅着
老齢化した3haのマツタケ発生アカマツ林を20年前に皆伐、現在きれいなアカマツ林に再生されている.近辺に5-60年生のマツタケ発生アカマツ林があるとのことで
、将来マツタケのシロを20年生アカマツ林に誘導できるロケーションにあるか、また手入れ方法の決定のため調査を行ないます.
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【まつたけ山復活させ隊とは!】
マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである.
我々の仲間には、山づくりをする人、運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人、ブログ読者など参加者と支援者がいる.すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.
活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.しかし何をしても良いわけでは断じてない.
§活動場所:
京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (自称:京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」終点が便利です.バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).
§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.また、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について
§1 我々のまつたけ山再生運動とは?
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています!
§5 今年の予定と目標?
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まつたけ山復活させ隊活動日
2016年4-6月
回 開催日 報告担当者 男厨シェフ
537 05月13日(金) 三輪
538 05月21日(土) 宮崎
539 05月27日(金) 内田
540 06月04日(土) 吉村 内田・榎本班
541 06月10日(金) 榎本
542 06月18日(土) 三輪
543 06月24日(金) 宮崎
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§カンパありがとう!
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173
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§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forest
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
京都市
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男
京都市
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