まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-462-

2009年12月02日 |  マツタケの林地栽培 
作業を終えてにっこり、玉城山にて




まつたけ復活・里山再生市民運動

 
次の開催日は12月5日(土)岩倉に10時です.この頃は、昼間約10時間、残りが“夜”となる.
大変なご時世ですが、「楽しいマツタケ山づくりにしましょう」、せめてもの気持ちではあります・・・・・.

感謝祭のお誘い
 今年も、残りはこの月ばかりとなりました.11月の終わりで45回の活動を行い、延べ1393名の参加を得た.番外の活動も考えると、今年もまつたけ十字軍運動は健在であったと思われる.この1年を通して、この活動に参加できたことは、無事で息災だったこととなりましょう!
 
 マツタケは活動エリアで1本の発生であったが、畑も田圃も良い収穫に恵まれている.もちろん山では、マツタケの生活するアカマツ林を再生する作業は順調に進み、後は時間の問題と言える.

 そこでというよりは、恒例と言いたいのだが、12月19日(土)の開催日に、大感謝祭(大忘年会)を行います.寒い時期でしかも野外ですが、毎年のように、とにかく楽しいイベントになるでしょう! 多くの皆さんの参加をお願いいたします.下記お知らせコーナーもご覧下さい.

<462号目次>
作業区と作業内容の紹介(少しRenewal)
お知らせ (詳細は下記のお知らせコーナーをご覧下さい)
 感謝祭(忘年会)開催について
 まつたけ十字軍運動の活動が本になります.原稿を募集中!
メール便り
 天河火間」造営記念・火入れの儀に参加して
カンパを頂戴しました(お願い)!
 Mさん 
まつたけ十字軍運動に参加するには
開催予定日 2009年12月
まつたけ十字軍運動とは?
連絡先など

作業区と作業内容の紹介
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.
1)香川山皆伐区
予定どおりに再生が進み、アカマツ幼樹の群落が美しい.斜面の
地掻など補整作業を実施している.マツのザイセンチュウ病による枯損木が周辺に目立っている.伐倒焼却の要あり.

2)澤田山
アカマツ林でマツタケの生息地を再生するというエリアとコナラ林を整備するエリアとがある.第1地整備地と第2整備地ごとにネライを定めて各班ごとに独自に作業を進めている.

第1整備地は、
村上班
マツタケ山づくりが行われている.京都府のホンシメジ接種試験が相当前に行われ、そのとき整備もされたが、菌根性のきのこの発生には至ってない.土壌の問題があると思える.補整の手入れが必要な状態になってきている.
阿閉班
南側のやはりアカマツ林帯で、やがて両区はつながるという.エスケープした檜・杉など大径木の処理が進んでいる.美しいアカマツ林になってきている.

第2整備地は、
ヤマガラの里と新しく愛称がついた.以前から整備を始めているところは「ヤマガラの里A地区」と呼び整備が完了している.その西に当たるところを尾根部(アカマツ林を再生)、傾斜地部(コナラ林にする)など3区に分け、それぞれ生態的特徴を生かした整備を進めている.ここは「ヤマガラの里B地区」と呼ばれる.分からないことなどは前田・小原さんにお尋ね下さい.

第3整備地は、
作業エリアでは、アカマツ林再生を考え、尾根筋でアカマツ林再生作業が続いている.5-6年前には尾根筋でマツタケが採れたと聞くが、今、アカマツ林が少ない.どのような林づくりがなされるのか注目をしているところである.

3)玉城山は、
昔は、山全体がマツタケの発生に適したアカマツ林であったが、林道が造られたためにその下のエリアからマツタケが消えた.岩泉まつたけ研究所の向林試験林内で、全く同じことを経験している.林道を一つ通すだけのように考えがちだが、周りの環境ががらりと変り水の流れも変化する.

 尾根筋には、アカマツ林密度が比較的高く残っているので、榎本班と三品班で上部と下部からマツタケの生活するアカマツ林の再生作業に取り組んでいる.
地表の堆積物を堆肥化し、冬には水田に鋤き込む.マツのザイセンチュウ病害木の伐倒焼却活動が一旦終了したように見えたが、再開している.

 ここは、市民によるマツタケ山づくりのお手本として有名になった.今まで、プロによる手入れで、マツタケ発生の復活は、「有から有は簡単である」と実証されている. 
 しかし、市民による手入れでマツタケ発生の成果が出たケース(2007)は、ここが日本初の地である.

 その後の発生がないので、発生地周辺に覆土を試みたい.シロが生きていたなら必ず元気になる.撒水実験にも取り組むという意欲的作業が見られる.

<お知らせ>
1)年末恒例の、今年も山づくりが無事で楽しめたことを祝って「感謝祭(大忘年会)」を開催日の12月19日(土)朝9時から開催します.実施要項は、例年通りとなりますが、楽しい企画をお考え下さい.また、飲み物や食材などの差し入れは大歓迎です.今年参加されなかった方も、初めての方も、是非顔をお見せ下さい.会費は3000円.

2)(株)トロント 社長の福士義彦氏企画、高文研の出版でまつたけ十字軍運動の活動を本にすることになりました.来年の春には上梓の予定です.
この運動は、参加者や応援者が作り上げ実践している. だからこそ色々あり「おもろい」のである.
この本も参加者や支援者全員参加で作り上げます.一言でも良い、原稿用紙数枚になってもいい、音声でいい、皆さんの「言葉」をできるだけ早く吉村にお届け下さい.問い合わせは下記主催者吉村に.

<メール便り>  
1)杉山廣行さんから
天川村ツアー参加を終えて
 天川村の天河弁財天の一角に窯が完成し、「天河火間」造営記念・火入れの儀が11月22日23日に開催されました。近藤高弘さんのお誘いでまつたけ十字軍運動の有志(橋本・三木・内田・川崎・松本・杉山)が参加しました。
当日は昼ごろから天候が崩れ始め、雨の中を天河弁財天に参拝。先に到着の橋本さん、川崎さんと一緒に、火入れの儀に参列しました。
天候が悪いにも拘わらず多くの参加者があり、厳かに火入れの儀がなされ、私たちも護摩木を焚かせていただきました。
奉納ライブが夜7時から始まることもあり、少し早目の夕食を取るため、宿に戻りました。山間の村の清流に住むアマゴや山菜、牡丹鍋を堪能し、夜のイベント会場へ宿の車で向かいました。
ライブは音楽や踊りなど多彩でしたが、近藤高弘さん作詞で彼の友人大森俊之さん作曲の「MIST」を近藤さんが歌われました。歌手・近藤高弘さんのデビューです。
歌いやすい曲なのでヒットするかもしれません。皆さんCDをお買い上げください。
3時間半ほどのライブでしたが、フィナーレは参加者全員で盛り上がりました。
天川ツアーの写真をご覧ください。コピーして貼り付けて下さい.
http://www.imagegateway.net/p?p=GWHDicQZhwa
http://myshelf.digibook.net/q/QKdClvaCG99xjDs66ABnQiLXx/ (パスは10ji)

<カンパ! お願いとありがとう>
1)Mさんいつもありがとう!
振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

<まつたけ十字軍運動に参加するには>
下記の1から7を了承の上、参加下さい.また、 “まつたけ十字軍運動とは?”も併せてご理解下さい.尚、初めての方は事前に連絡が必要(連絡先は下記主催者).
1)参加資格は問わない. 参加時間は自由、ただし、コアタイム(昼食時)の参加は必須.
2)事故を起こさないように各自勤めること.傷害保険等は各自加入のこととし、事故の責任は当事者に帰するものとする.

3)服装等:山で軽作業できる服装(運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど).ノコ・ナタを持参が望ましい.
4)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さんは補修や軽作業などされます.
5)持参するもの:昼食は作るので、MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器、飲料水(お茶があるので水筒)など.
6)道具類や備品は、個人購入のものや皆さんのカンパで購入したものです.大切に扱うよう願います.汚れを洗った後、保管場所に戻すこと.また、使用した食器やコップ類は洗って戻すこと.出したゴミ等は各自持ち帰ること.
7)参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.

<活動拠点へのアクセスなど>
8)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは現地アカマツ林(京都市左京区岩倉村松町138-20バス停「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分).
叡山電鉄「岩倉」駅から現地アカマツ林へ2.3Km(徒歩30分)
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車) 

9)<皆さんの活動の様子を見ることができる>
ブログ画面左下ブックマーク(Bookmark)中のNikonまつたけ復活・里山再生運動を左クリックすると、Nikon Onlinegalleryにはいる.akamatsurinさんのホームとなっている.アルバム一覧からお好きなものを左クリックすれば写真一覧が出てきます.スライドショーなどお楽しみ下さい.写真を印刷したり保存したりできます.

開催予定日 2009年12月
活動場所は岩倉香川山. 活動開始は、午前10時頃.終わりは午後4時頃.
第218回12月05日(土)ブログ報告:池内
第219回12月11日(金)ブログ報告:宮崎
第220回12月19日(土)ブログ報告:三輪  感謝祭(大忘年会)
年末年始で休み
第221回01月09日(土)ブログ報告:榎本

まつたけ十字軍運動とは?
今、1年間に40,000種もの生物が絶滅(約13分に1種)していると推測されている.生き物1種の絶滅は、10種から30種の生き物の絶滅を呼ぶという.
日本で、802種の動物が絶滅危惧種とされ、7000種の維管束植物の24.1%(4種に1種)が絶滅危惧種に挙げられている(2007年).
環境省によれば、絶滅危惧種の50%強に当たる生物の生息地は、人里離れた奥山でなく里地里山と呼ばれる私たちの生活の場である.緑が豊かになって生き物が追われている!
私達の周りにありふれた生き物であったフクジュソウやヒメシャガなど、メダカやチョウ類やニホンウサギなど、またオオタカやイヌワシなどが、消え続けている.マツタケも、京都府では絶滅危惧種に指定されている.
生物の保全・多様性上危機に瀕する里山(アカマツ林)をマツタケ山に戻すことが目的である.私たちのマツタケ山づくりは、山-川-畑・水田(-海)のつながりを重視する.マツタケ山づくりで生まれるバイオマスの利用を、「自然」との共生型すなわち徹底した有機物循環型「農林業」に組み込む.また、我々の成果は、情報として正しく発信し、全国に230万haあるアカマツ林に普及させることを願っている.
近代マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動拠点として、我々は循環型農林「業」を楽しむ.「楽しむ」ということにおいて、いわゆる農林業的作業と異なる.
時折のイヴェントや開催日のコアタイムに集まることによって、作業の情報などを共有し、互いの知恵や技術を学び、また、里山復活の喜びをともにする.
運動は、食事を作る人、木を伐る人・運ぶ人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、設備を造る人、道具類を整備する人、多機能窯を守る人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人などすべての参加者が、互いに対等で支え合い助け合って維持運営されている.
まつたけ十字軍運動全体は、アリストテレス風に言えば、個の参加者の総和以上の意味を持つ.それ故、参加者はこの運動の全体性を見失わないようにしたい.

主 催 
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学者)  
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

共 催 
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
080-6123-4706

香川理化学研究所
代表 香川 晴男
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