まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊・まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 533

2010年08月25日 |  マツタケの林地栽培 
北海道でマツタケ初収穫(S氏撮影、本文参照)



京まつたけ復活・里山再生市民運動!

 次回の活動日は8月28日(土).午前10時、岩倉香川山にお集まり下さい.
厳しい残暑の作業となります.オーバーワークにならないように、適当に休息・水分補給を心がけて下さい.

 東北南部以西は、猛暑、酷暑となっているが、北海道や岩手県北部では、マツタケが発生している.北海道では、エゾマツ、アカエゾマツ、人工トドマツ林に、8月初めに発生を確認、その後、さながら発生の最盛期のようであったらしい.岩手県では、中部で7月3日に土用マツタケ(梅雨マツタケ)発生、岩泉町北部安家地区では8月の半ばに発生を始めたと聞いている.

 この猛暑で、野菜の価格の高騰を招いている.家計を直撃するだけに深刻である.春先は長雨低温で野菜不足、今度は酷暑で野菜不足である.その動向に敏感なマスメディアから、『では、マツタケはどうなんだ』と問い合わせが多くなってきた.

 マツタケの生活は、この猛暑はむしろ、割合涼しい土の中にいるだけに、マイナスの影響はなくシロの成長には好ましいだろう.
今頃は、アカマツの根の伸長が止まるので、マツタケのシロは栄養生長から生殖生長へと切り替えが行われたところである.目下成熟中と言える.
次いで、秋の涼しさに出会うと(地温が西日本では19℃、岩手では18℃)、土の中であるが、マツタケのシロ(菌根集団)表面にきのこの芽(子実体原基とよぶ)が形成される.その後10-20mm/日ほどの適当な雨とともに、残暑のぶり返しに会わなければ、マツタケは地上に顔を出し、大きく成長するようになる.京都府丹波では、ちょっと前なら、10月の第2週目くらいのことである.

 ところが、気象庁の予報だと10月も気温が高い確率が高い.すると結果はお分りのように、刺激が無く子実体原基が作られない.たまに強く冷えマツタケの芽が出来てもその後、気温が高くなりマツタケの目は大きくなれずに腐ってしまう.いわゆる高温障害である.紅葉も11月の遅くにならないと始まらなくなっている.

 賢明な読者は、「季節の変わり目が遅くなるだけではないのか?」と思われるだろう!確かに、京都府でも12月の初めにマツタケの発生が見られることがある.決して大量にでることはないが、ずれていることは間違いないようだ.
 しかし、季節の変化は地球の地軸の傾きや公転スピードによるので、その値は通常の変化で、冬の訪れはさほど変わらない.だとするならば、マツタケの発生期が極端に短い年となりそうな予感がある.短い発生期に水害が生ずる台風やらゲリラ豪雨がなければ、大雨があることを願ってはひんしゅくものであるが、平年作も無いのではと心配している.全国の昨年の流通量は24t、2000年代の平年値は68tである.
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★お知らせ
1)9月11日(土)まつたけ山復活させ隊の活動に京都造形芸術大学の環境学受講生(110名)がまつたけ山づくり体験
前回、皆さんに協力お願いをしましたが、受講生が京都バス『岩倉村松』に下車します(午前中).その受講生の香川山BCへの案内をお願いします.昼食懇談後、各作業エリアに出かけ、里山再生作業を体験をさせたいので、宜しくご計画をお立て下さい.8月28日に役割を決めます(榎本、吉村).また、9月11日には、大雨で痛んだ香川山BC道路修復用の砂利を撒きます.

2)9月14日(火)~17日(金) まつたけ山づくり支援
岩手県岩泉町 岩泉の杣人の会と協同でまつたけ山づくりを実施.これには京都大学マツタケ研究会から3名が参加します.シロの構造を調べたり発生を調査.現地で交流会.向こうの夜は、上着無しには外にでられません.避暑にもってこいです.詳細については猫田まで.目下割安の旅を探索中.

3)9月25日京丹波 村おこしふる里ネットワークの皆さんが訪問される.

4)まつたけ山復活させ隊の仲間たち(高文研) 好評であるそうな、買って下さい!
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※カンパありがとう
1)加藤邦彦さんと小泉好廣さん.感謝します.

★メール便り
1)丹波篠山桑形広司(八ヶ尾クラブ管理人)さん
 いつも楽しい情報をいただきありがとうございます。
大変厳しい残暑が続いておりますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

 さて本日、薬大前の山科書店で、「まつたけ山”復活させ隊”の仲間たち」を購入いたしました。山科書店のオーナー片山修・えつみ夫妻によると、おおよそマツタケとは結びつかないこの山科で大変良い売れ行きだそうです。

 我が家のマツタケ山はこの春過ぎに残念ながらツボ(シロ)周辺の若松が全部枯れてしまいました。春に枯れ木を伐採作業をするつもりで、チェーンソーも新調、張り切っていたのですが、あいにく五十肩に見舞われてしまい、指をくわえて見ておりましたら、その間に全て枯れ死してしまいました。このままの状態でしたら再びマツタケに出会えるのは20~30年先となってしまいますから、夏休みの間に何とかしたいと思っておりますが、この暑さで参っております。
この8月は雨も少なく、雑菌が死滅するにはよかったのではと思うのですが、気温が高すぎますね。一ヶ月後には丹波ではマツタケ山の入札ですが、果たして今年のマツタケはどうなりますやら・・・。周りはかなり悲観的です。
皆さん!時節柄、ご自愛のほどを。
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§活動拠点へのアクセスなど(参加ご希望の方は8月10日付ブログ参照)
活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 活動開始は、午前10時頃から終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.
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§開催予定日 2010年8月-9月
第253回 28日(土)ブログ報告:池内
第254回 9月03日(金)ブログ報告:榎本
第255回 11日(土)ブログ報告:宮崎  京都造形芸大環境学受講生参加
第256回 17日(金)ブログ報告:三輪
第257回 25日(土)ブログ報告:榎本
第258回 10月2日(土)ブログ報告:池内
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★カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
『7.14、15豪雨 香川山BC内道路とフェンス損壊復旧』カンパ(目標額6万円)のお願いを継続して行っています.
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態科学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
080-6123-4706
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