まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1462 京マツタケ22本発生 新記録達成!! 11月4日 2本発生 計24本

2019年11月04日 |  マツタケの林地栽培 

 11月4日、三品さんがNo.4とNo.5に1本ずつ新たな発生を発見.総計24本となった.昨日雨があり未だ期待できそうです.

 11月8日(金)は、第709回活動日です.ブログ報告は内田 正明さんです.当日夜、是非ご覧ください.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお越し下さい. 
 
 JIDF岩倉焼と松茸山再生ラボ(10月5日)は、まつたけ山復活させ隊のまつたけ祭としては、生のマツタケが無いという惨めなものでしたが、前回活動日は香川山に発生したマツタケの香りを堪能しました.
 
 発生は終わりに近づいていますが、発生の中間報告を致しましょう.
 図1-2をご覧下さい.香川山の地温です.地温を見ると未だ発生適期にあります.雨量は、京都気象台(円町)のデータで、いい感じに降っています.10月12日23時に19℃を下回ったが、翌日14時に19℃を上回り、これで原基形成は打ち消されただろう.刺激を受けては打ち消されたりして、15日夜以降19℃を下回る.が、19日に生長障害が起きる地温になっている.

 図1. 10月の香川山の地温の推移です.19℃と12℃ラインの間に今もある.        図2. 香川山の地温の数値とアメダス(京都)の雨量データです(10月).
 

 この時に形成された原基が雨もあり、10月22日に頭を出したものと推測される.2日には、写真1-4に見られる子実体に生長している.図3を見ると、発生数は2日現在22本、一番立派なものは重さ200g、カサ径16-17cm、軸径3cm、全長16cmと立派なものでこれも新記録であった.

図 3. 香川山におけるマツタケ発生の様子 2016年13本発生、17年1本、18年3本、19年22本.4日にNo.4と5に1本ずつ発生.
 
 写真1は、シロ1の発生の全体像です.写真2の下から2番目のマツタケが重さ200gで上記のものです.マツタケも栽培きのこと同じでシロ表面に原基が沢山形成されるが、その中で少数の原基が地表に顔を出す.我々のシロ保育効果で豊作年の発生タイプ(W、V型発生)となっている.これは未だ残されている(写真3).写真4は、シロNo.2のマツタケである.これもベールが破れるまで置いておく.

写真 1. シロ1番の全体像です.発生部位は3ヶ所

写真2. シロ1番の上部に位置する.下から2番目が200gありました.写真 3. 近接して形成された多くの原基が子実体になった.これは残っている.写真 4. シロ2の子実体.これも残してある.

 シロ4と5には未だ発生がないが、これは、シロ4は人為的撹乱、シロ5は近辺のアカマツが台風で倒れるという攪乱が原因ではないかと考えている.「と書いたが、今日昼にNo.4-5に発生を確認.」シロは生きていた.

 マツタケ発生シーズンになると、多くの仲間がマツタケ探しで山を歩きますが、ここは温度計を埋めたり発生位置を示すピンが打ってあります.そんなマーカーが倒されています.マツタケ探しや観察は大いに薦めますが、地表を踏み荒らす歩き方や目印を蹴飛ばす行為、ピンを抜くことは厳禁とお考え下さい.

【お知らせ】

きのこ観察会
1)京都御苑きのこ観察会
【日時】11月10日(日) きのこ観察:午前9時30分~12時  
【場所】京都御所 堺町休憩所集合(間之町口 地下鉄烏丸丸太町駅下車、東へすぐ)御所内を巡ります.
 主催者は京都御苑きのこ会(世話人・同定人:佐野修治氏) HP( http://gyoenkinokokai.web.fc2.com/ )参照下さい.
 参加料は無料、事前申込不要.京都御苑は国民公園で、動物・植物・菌類の採集は禁止されています.

2)TAKEVERA EXHIBITION 2019
会期:2019年11月18日(月)~11月23日(土)
 会場:栖賢寺(セイケンジ)鳳凰閣 左京区上高野水車町20(叡電 三宅八幡駅下車徒歩7分)
    入山料/支納金 500円以上
  
【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 絶対的相利共生関係にある生物種間の深い絆も、いとも簡単に崩れることが普通にある.これを共生関係のタイプの進化要因と考える.ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係にも学ぶものがあるように思える.
Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)、マツタケ、アカマツ
 
 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そうでなければならない.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さと寒さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と休息を日陰でとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでチェーンソー作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチア(ツツガムシ病)の媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症などが、日本で見られます..

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動期には危険です.

7.京都や滋賀で、2009年以降、真っ赤な体とクワガタのような大あごを持つヒラズゲンセイの生息が確認されている.ツチハンミョウの一種で体長約2、3センチ.体液が有毒で、皮膚につくとかぶれや水ぶくれを引き起こすことがある。クマバチに寄生し、クマバチが好むサクラや古い木造家屋などに営巣、多様な場所で見られるという.

8.家庭廃棄物無断持ち込みは厳禁(問い合わせは吉村へ).
 食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 チェーンソーなど機材保管庫の扉は最後の利用者が閉めること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 
 害獣侵入予防装置を閉める・ロックを忘れないように願い上げます.
 

【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日  報告担当者 男厨シェフ  特別企画 

709 11月08日(金) 内田
710 11月16日(土) 池内  松本
711 11月22日(金) 三輪
712 11月30日(土) 吉村
713 12月06日(金) 宮崎
714 12月14日(土) 池内  川崎
715 12月20日(金) 内田       忘年会
      2020年
716 01月11日(土) 三輪
717 01月17日(金) 吉村
718 01月25日(土) 宮崎  松浦
719 01月31日(金) 内田
720 02月08日(土) 池内
721 02月14日(金) 三輪
722 02月22日(土) 吉村  内田
723 02月28日(金) 宮崎
724 03月07日(土) 池内
725 03月13日(金) 内田
726 03月21日(土) 三輪  松本
727 03月27日(金) 吉村

 なお、やむを得ず開催日・担当などの変更が生じることがあります.ご了解下さい!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉 村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記「車の方は」をご覧下さい).
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点「岩倉 村松」が便利です.地理不案内の方は、バスを降りたら、吉村(下記)まで電話下さい.
岩倉 村松行きバスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車.(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約26分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

車の方は、
京都バス「岩倉 村松行」終点岩倉村松バス停を目的地にする.その付近からから吉村(下記)に電話下さい.

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§カンパありがとう!

   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

 
§主 催

吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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