まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1166

2016年11月29日 |  マツタケの林地栽培 


今年の活動も残すところ3回となりました.参加者の皆さんの創意と工夫で今年も過もなく、「油断が大敵」ということばがありますが、過ごせると思われます.

 マツタケ山づくり各班は自分たちのペースで作業をこなせますが、皆さんのペースに合わせねばならないことが多い食事作り、食当の皆さんには感謝してもしきれないありがたみを覚えます.暑い日には涼しさを寒い日には暖かみを演出、毎回我々を楽しませてくれる食当(写真1、2、3).また、月に1回だが男厨派シェフ役の仲間にも合わせてありがとうございましたと御礼を申し上げます.
 

写真1. 前回の食事は、私達で作りました.もちろん写ってない方々をお忘れなく!

 
写真 2.丹精込めた作品. お土産に配られた.旨いと評判です.
 

写真 3. コクゾウムシをより分ける.

 特筆すべきことは色々あるのですが、マツタケが生活できない状態の元里山が、手入れ次第で、マツタケ山にすることができるとまつたけ山復活させ隊の皆さんが証明したことが一番の出来事である.これは共通の思いでありましょう.公園や道路の法面であっても富栄養化土壌を削り、貧栄養土壌のアカマツ林にすればそのうちマツタケが生活すること請け合いでしょう.
 
 香川山では、シロ数はどのくらいになるかと思います.韓国 慶尚北道 盈徳郡(ヨンドクグン)はズワイガニ産地として有名ですが、多くの景色は見渡すかぎりアカマツ林です.想像ですが1955年ごろの日本もきっとそうだったのではないかと思われます.郡の面積は約741㎢、今年のマツタケ生産量は300tだったそうです.痩せ地の香川山のアカマツ林(写真4)と林相が大変よく似ています(写真5).写真5は一度香川山見学に来られた白(ペク)さんの山です.今年も1ha当たりの生産量は100Kgはあると思われます.単純比較で香川山の量は・・・・、捕らぬ狸の皮算用で、来年の初夢にします. 

写真4.香川山のアカマツ林.赤いリボンはマツタケの発生位置を示す.アカマツの生長は貧弱である.

 

写真 5. 韓国慶尚北道 盈徳郡 ペクさんの山 写真4のアカマツの様子がよく似ています.

 前回は、日本デザインフォーラムのラボ「岩倉焼とマツタケ山」第12回を兼ねていて31名の参加でした.京都青年会議所のメンバーが3名新たに参加された、午前中はヤマガラ班と一緒に山づくりを楽しみ、昼からは薪割りに挑戦された(写真6).爽やかな方々でした.今年度のJIDFラボは、無事終了しました.日本デザインフォーラムに感謝申し上げて御礼とします.

写真6. 京都青年会議所メンバーの参加者達.薪割りに挑戦です. 

 12月3日(土)は565回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 活動報告は三輪 新造さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.前回に続いて京都青年会議所メンバー第2陣7名が参加.大阪府岬町深日財産区10名視察.
【お知らせ】

(1)12月6日(火)  篠山市日置地区マツタケ発生林診断 篠山市日置北交差点 倉垣氏駐車場(日置カーサービス隣)13時集合 古坂峠付近マ発生林に移動(5分) マツタケ山適地判定・作業応援 2台の乗用車に分乗、ガソリン代他 割り勘.参加希望の方は 榎本さんに連絡ください.帰途 途中、夕食.篠山名物猪鍋をつつきながら、今年のマツタケを考えます.
       
(2)12月17日(土) 567回 活動日  まつたけ山復活させ隊忘年会 近江牛すき焼き(牛200g以上/人)会費2000円、但し酒類は個人持ち込み.香川山初シロ形成を祝う会(山の神感謝祭・来年の倍増祈願)担当 食当 猫田さん

(3)12月23日(祝) 篠山市新荘地区マツタケ発生林診断 新荘公民館 10時30分着(予)マツタケ山づくりの話、昼食、午後1時~山の調査 午後3時過ぎ終了
        詳細は、決まり次第発表.参加希望の方は榎本さんに連絡.現在猫田車同行決定


【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者  男厨シェフ  特別企画            体験参加
 
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎  松本
567 12月17日(土) 池内    まつたけ山復活させ隊 香川山 初シロ形成を祝う、山の神 感謝祭

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする