まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1164

2016年11月21日 |  マツタケの林地栽培 

気がつけば、11月も残り少なくまもなく年末・新年です.特別に何かする/せねばならないという気がなく、小さい頃の大変な喜びが長年の単なる習慣に変わっているのだが、「あぁ~もう12月だ 年末だ」と思ってしまっています.皆さんは如何でしょう!

 香川山の景色も晩秋の色濃く(写真1)、作業も冬準備に忙しい.ヤマガラ班は、雨の予想もあってか薪ストーブ使用者の声に応えるべく薪作りに余念がない(写真2、3).変わらないのは、山づくりから腹を空かして戻る仲間の昼食づくり、でも衣が冬向きに見えます(写真4).

写真1.香川山は晩秋の風景をみせる

写真2 薪づくり作業

写真3.薪を束ねる作業

写真4.昼食を楽しみとする顔、顔

マツタケの発生は14本!
 ヒノキ優占の放棄里山林を住宅開発業者が皆伐後、重機で母岩が見えるまで削った(削り方には強弱がみられる、1975?).その後、アカマツ林となるが、無価値の烙印を押され典型的放置アカマツ林であったところを2005年6月から市民が2・3年掛けてマツタケ発生整備作業を続けた.高等植物の密度適正化と地掻によるメタボ改善、細根密度増強である.

 そのご、林の変化に合わせて補整作業を続けていたが、いっこうにマツタケのシロ形成はなく、かつての京マツタケの名産地の面影もなく飛散胞子の密度もほとんどない、その代替作業に苦慮していた.が、2016年10月22日にマツタケの発生をみるに至った.大喜びです.新生アカマツ林に京マツタケの初シロが形成された意義は大きい.

 今後は、シロ密度を増やすために、未発生エリアの地掻に取り組みながらシロの保育実験を試みるつもりです.現在の香川山のアカマツ林です.小さく赤いリボンが見えますが発生位置です(写真5).中の様子は写真6をご覧下さい.図1は香川山の10月から11月18日までの地温と雨とマツタケの発生の様子を示しています. 

写真5.発生アカマツ林 白い百葉箱の左上に赤いリボンが見える.

写真6. 発生林内の様子 赤いリボンは発生位置を示す

図1.香川山の地温と雨とマツタケの発生の様子

 11月25日(金)は564回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 活動報告は榎本 輝彦さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.JIDF ラボ 12回開催、通常作業体験を兼ねます.
 
【お知らせ】

(1)関西テレビ 夕方のニュース番組「ワンダー」特集マツタケ 今週に放映か?

(2)12月6日(火)  篠山市日置地区マツタケ発生林診断 篠山市日置北交差点 倉垣氏駐車場(日置カーサービス隣)13時集合 古坂峠付近マ発生林に移動(5分) マツタケ山適地判定・作業応援 2台の乗用車に分乗、ガソリン代他 割り勘.参加希望の方は 榎本さんに連絡ください.帰途 途中、 篠山名物猪鍋をつつきながら、今年のマツタケを考えるのも良いかなと思っています.
       
(3)12月17日(土) 567回 活動日  まつたけ山復活させ隊忘年会 近江牛すき焼き(牛200g以上/人)会費2000円、但し酒類は自前.香川山初シロ形成を祝う会(山の神感謝祭・来年の倍増祈願)担当 食当 猫田さん

(4)12月23日(祝) 篠山市新荘地区マツタケ発生林診断 新荘公民館 10時30分着(予)マツタケ山づくりの話、昼食、午後1時~山の調査 午後3時過ぎ終了
        詳細は、決まり次第発表.参加希望の方は榎本さんに連絡.現在猫田車同行決定


【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回    開催日   報告担当者  男厨シェフ      特別企画            体験参加
 
564 11月25日(金)  榎本                                 JIDF ラボ12回 通常作業体験
565 12月03日(土)  三輪
566 12月09日(金)  宮崎             松本
567 12月17日(土)  池内                              まつたけ山復活させ隊 香川山 初シロ形成を祝う、山の神 感謝祭

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

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§カンパありがとう!
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

 

コメント
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