まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊NEWSLETTER 814

2013年06月01日 |  マツタケの林地栽培 

本日の各班作業一覧

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動  

 

 第391回(6月1日(土))活動報告

 天気予報では、10日も早い入梅で雨の可能性も報じられていましたが、幸い曇がちでも雨は降らず、先週の異常な暑さに比べれば過ごしやすい山作業日和でした

 本日の参加者(敬称略)は、前田、松本、阿閉(仁)、阿閉(眞)、TAKE、榎本、中広、森、雅子、周田、中野、川本、大島、三輪、橋本(昌)、江指、ホリイ、大久保、女坂、橋本(敏)、宮崎、村岸、川崎、多田、三品、内田、上林、田中、玉城、猫田、山田、吉村、松浦、高柳の34名のみなさんでした。

【玉城山Ⅰ班】
先週行った近隣のお寺の障害木伐採の後片付けを行いました。

【玉城山Ⅱ班】
先月より玉城山に残されていた一部未整備地の整備を始めましたが、肝心の松が無いため午前中、伐採残渣を片付けていったん終了としました。

午後から新規整備地候補に上っている澤田山Ⅰ班】整備地近辺の未整備地を調査しました。今後どこを着手するかは代表とも相談して班メンバーで検討します。


澤田山Ⅰ班】
伐採が終わった部分の地掻きを行いました。

午後、里山はじめ山地の環境保全や共生、獣害対策の専門家、京大農学部の高柳先生に獣被害状況を見ていただいて対策の助言をいただきました。

鹿の食害と推測していた幼松の一部枯損については、

「必ずしも食害とは言い切れない。獣の通り道になっていれば踏みつけられて折れたり、雄鹿の角研ぎの害も考えられる。どの部分がやられているかなど詳しく調査して被害の実体に合った対策が必要。食害なら1本1本網を巻くのも有効だが、広域なら伐採した粗朶で囲うとかネットで囲ってしまうほうがコストや労力面で現実的。場合によっては元凶である雄鹿を駆除することも必要」

とのアドバイスをいただきました。

【澤田山Ⅱ班(ヤマガラの里班)】
午前中、コナラ伐採の後片付け。午後から高柳先生のご同行を仰いで各施業地を廻りながら保全、獣害対策についてアドバイスをいただきました。

【澤田山Ⅲ
粗朶類の片付け、仮伏せ中の本年度分のシイタケホダ木の本伏せ準備などを行いました。

【澤田山Ⅳ班
数年前の整備地の再整備を継続。
 
右は2009年ころにこの施業地で行ったヒノキの「巻き枯らし間伐」の実験木です。ほぼ4年たった現在、立ち枯れて十分に乾燥してはいました。しかし、残った皮を剥いでみるとやはり虫が喰っていました。

「巻き枯らし間伐」については専門家でも意見が分かれ、「シロートでも安全・簡単にできる方法」と推奨している人もいれば、「景観を損なうし倒壊すると危険」と否定的な人もいます。

実験してみた限りでは、4年程度では虫は喰っていたものの木自体はしっかりしており倒壊の危険は感じませんでした。虫食いさえ防げれば、乾燥して軽くなっているので生木より搬出もしやすく、巻き枯らしで置いておいて材が必要なときに随時切り出すという方法は、個人あるいは地域限定の山の利用法としては有効かもしれませんね。
ただし、産業としての林業や、私たちのようにマツタケ山の再生が主目的の場合には向いていないと言えそうです。

<ミツバチ>
峠に設置したニホンミツバチ巣箱の現状です。
みな元気に仕事に励んでいました。付近ではツツジやアオダモなどの花は終わり、かわって最盛期を迎えているウツギ、スイカズラに群がっていました。ネジキの花も盛りですがミツバチは見かけませんでした。

【香川山】
本日は男厨日。右端の麦藁帽子が担当の内田シェフ。

応援の元料理人、江差さん。
揚げているのは川本さん提供の鮎。まるで骨が抜いてあったかのように頭も身も柔らかく、衣はサクっと揚がっていました。さすがの腕前にギャラリーも感服。

本日のメニュー。

昼食風景。

橋本棟梁が製作中の堆肥小屋。姿が見えてきました。

(宮崎 記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする