まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-358-

2008年11月26日 |  マツタケの林地栽培 
焼き上がった作品.いやぁー なかなかのものに見えます.


まつたけ復活・里山再生市民運動


第169回活動(11月29日)のお知らせ

マツタケの発生シーズンが終わって、マスメディアのマツタケの取り上げ方に大いに気がかりが残る.
秋を代表するきのこである以上、まつたけの食材としての魅力を伝えるものが多い.そういうテレビ番組の中、外国産「マツタケ」と国産マツタケがライオンとヒョウほどの違いがあることを知らないのは困りものである.
いま、世界的に、それらの生産量が激減している.国産マツタケの生産量が1930年代の90分の1である.その主たる理由が、今もてはやされている環境問題そのもにあることに気付かない記者やディレクターがこれまた多い.取材前の調査力不足であろう.
生産量の回復を、マツタケの人工栽培に結びつけたがる.極めて短絡的である.20世紀の大量生産・大量消費・使い捨て社会の反省がなされていることなど考えずに記事を書き、番組を制作できるとはうらやましい.
今度、マツタケを取り上げる時には、考え直していただきたい.

まつたけ十字軍運動とは?
生物の保全・多様性上危機に瀕する里山(アカマツ林)をマツタケ山に戻すことが目的である.私たちのマツタケ山づくりは、山-川-畑・水田(-海)のつながりを強く意識して、「自然」との共生-徹底した有機物循環を追求する.また、我々の成果は、全国に230万haあるアカマツ林に普及させることを願っている.

近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、我々は循環型林「業」を楽しむ.
「楽しむ」ということにおいて、林業労務班的作業と異なる.時折のイヴェントや開催日のコアタイムで、作業の中身や里山の現状を語り合い、情報を共有し、互いの知恵や技術を学び、人間観・世界観を切磋琢磨する.

運動は、参加者の食事を作る人、木を伐る人、運ぶ人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、設備を造る人、道具類を整備する人、多機能窯を守る人、道路補修をする人、拠点の草取りをする人、畑や水田を守る人などなどが、互いに対等で支え合い助け合って維持運営されている.
従って、すべての成果物はみんなのものである.つまみ食い的-盗み食い的行為は 許されない.それぞれの参加者「個」は全体のために、運動体組織は参加される個のためにある.

<運動に参加するには>
上記の運動の理念を逸脱することは許されません.
初めての方は要連絡(連絡先は下記)
1)参加資格は問わない. 参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと.事故を起こさないように各自勤めること.事故の責任は当事者に帰するものとする.
2)服装等:山で軽作業できる服装(運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど)、ノコ・ナタを持参.

3)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん 軽作業などされます.

4)持参するもの:昼食は作るので、MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器、飲料水(お茶があるので水筒)など.

5)参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費+消耗品費(200円))として現在 400円を徴収.

6)用いた道具類は保管場所に必ず戻すこと、使用した食器やコップ類は洗って元に戻すこと、出したゴミ等は各自持ち帰ること等を守って下さい.

<活動拠点へのアクセスなど>
(1)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは京都市左京区岩倉村松現地アカマツ林(「村松」から北東へ450m徒歩6分).
(2)アクセス:京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

<11月29日(土)の作業予定> 
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.
1)香川山に、今年の夏の渇水で枯れたアカマツが目立つ.これを処分することもマツタケ山づくりであることを忘れないで欲しい.香川山皆伐区も予定どおりに再生が進んでいる.アカマツ幼樹の群落が美しい.
2)澤田山は、アカマツ林でマツタケの生息地を再生するというエリア(第1・3整備地)とコナラ林を整備するエリア(第2整備地)とがあり、里山整備のお手本のように作業が進んでいる.
3)玉城山は、撒水の予備実験を実施したが、今年は、マツタケ発生高温障害に勝てなかったようである.アカマツの残る方へ手入れを延していく必要がある.
4)皆さんの 陶芸作品(写真ではそう見える)の「品評会」がある.

皆さんの活動の様子を見ることができます(それらを覗くにはパスワードが必要).
ブログ画面左下Bookmark中のまつたけ復活・里山再生運動写真集(Nikon)を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(読みは10時: 半角英数)を入れる.これでOK.
スライドショウが見やすい.必要な写真は、右クリックで保存下さい.

開催予定日 2008年11月-2009年1月
活動場所は岩倉香川山.活動開始は、午前10時頃から3時頃まで.
第170回 12月06日(土) Y
第171回 12月12日(金) MW
第172回 12月20日(土) E 大忘年会
第173回  2009年01月17日(土) Y
第174回 01月23日(金) MI
第175回 01月31日(土) E

<お知らせとお願い>
1)山づくりに出る腐植などを畑や水田に鋤き込んでいます.米糠も入れています.米ぬかを提供下さい.メンバーの有山さんにお渡し下さい.

2)12月20日(土)大忘年会(餅つき大会) イヴェントアイディア募集
野菜、肉、魚 、餅米 等現物提供 大歓迎

3) 鹿背山元気プロジェクト 里山産業創造ワークショップ
  11月22日(土)、12月5日、19日
 午前9時 30分より 
京都府木津川市観音寺峠道の入口に集合 雨天の場合は、中止します。
連絡先: 都市機構・事業部事業調整課、田中まで(TEL 0774-73-2708[直通].

<お便りコーナー>
1)近藤高弘さんから
本日の窯だし、とてもいい上がりです。初窯としては、大成功です。本当に安心しました。窯を提案した甲斐がありました。今後、皆様で楽しんでいくにも充分なものが、焼きあがっていくことでしょう。どんどん皆さんで、陶器を作ってください。
私も、一度時間があれば単独で一窯焼いてみようかと思っています。
陶器のできばえもさることながら、こうした活動に参加させていただいたことに大きな意味を感じています。

2)いきいきみはら会 増井三郎さんから
メ-ルを拝見しておりますと、京都へお邪魔したくなります。また、陶芸も始められましたようで、私たちも、5年ほど前からは始めまして最初は失敗ばかりでした。650度/1250度と苦労したことが懐かしいです。
そして、当地の赤松は、松食い虫でしょうか?見事に全滅の状態です。
皆様、一度、ご指導にお出でください。お待ちしております。京都駅前から直通バスがあります。

3)三木恵子さんから
今回は初窯焚きで参加資格のないような私が作品を焼いて頂き、ご迷惑をおかけし申し訳ありません。薪を燃やすことの大変さは私もよく知っております。今回は少ない人数で徹夜は大変な事です。少しでもお役に立てればと思い今日(20日)朝9時ごろ岩倉・村松集会所バス停の当たりまで行きましたが、どうしても山の方に入る道が分からず、残念ですが帰って来ました。途中で気がつきましたが行けは何とかなると思ったのが大間違いで、方向音痴の私にはどうにもなりませんでした。何のお手伝いも出来ず申し訳ありませんでした。
            
<カンパ! ありがとう>    
カンパ等の振込先:
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
京都大学マツタケ研究会(代表 大月 健)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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