まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-348-

2008年10月22日 |  マツタケの林地栽培 
マツタケ感染アカマツ実生苗(本文参照)





まつたけ復活・里山再生市民運動



第164回マツタケ山づくり開催(10月24日)のお知らせ

 岡山県赤磐市で アカマツ林を保全する活動を続けている「赤松林を保全する会(会長平尾暢良氏)」の皆さん(15名)が、私たちのアカマツ林復活の現状を見学に来られる.残念ながら、野外活動としては、いい日和ではないようだ.
赤磐市の皆さんが労を厭わなければ、ザイセンチュウ病との戦いは激しいものがあるが、かつての立派なアカマツ林に戻すことは容易である.京都市岩倉で環境派市民がその範を垂れていると考えられる.
当地も、京都と同じくまつたけの産地であり、今も発生しているが、開傘状態のまつたけが激減した昨今、受入れ体制を整えたマツ林に胞子が飛散する確率は取りこぼしのまつたけの量に依存し、その頻度は低い.
 ということは、手を入れたが、何年待ってもマツタケが生えてこないと言うことになる.これでは、環境派市民はともかく林家は手入れ作業をやらない.やがて、240万haのマツ林は必ず無くなるのである.そうして、里山問題の一つが消えるわけである.
 そこで、マツタケ感染実生苗の植付け実験を試みて欲しい(参照:マツタケ;2008年度版 きのこ年鑑、(株)プランツワールド、 pp223-229).マツタケの感染源としては効果があるはずだ.岩手県岩泉まつたけ研究所で1999年から野外で枯れずに生育することは確かめている.

<10月24日(金)の作業予定> 
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.

 香川山べースに、今年の夏の渇水で枯れたアカマツがある.これを処分することもマツタケ山づくりであることを忘れないで欲しい.

1)玉城山班では、撒水の地温、気温変化を測定しながら撒水方法の実験を試みている.常時撒水は かえって、まつたけ子実体にとってはマイナスである.どのような撒水が相応しいかデータを期待したい.
2)澤田山では、村上班はマツタケの発生待ちとのこと.
中広班が澤田山上部を手入れしている.
3)澤田山のNM班の広葉樹の林づくりは、ザイセンチュウ病枯損、ナラガレ枯損対策に大忙しである.
4)香川山では、薪の保存エリアの整備が進んでいる.

皆さんの活動の様子を見ることができます(それらを覗くにはパスワードが必要).
ブログ画面左下Bookmark中のまつたけ復活・里山再生運動写真集(Nikon)を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(読みは10時: 半角英数)を入れる. これでOK. スライドショウが見やすい.必要な写真は、右クリックで保存下さい.

まつたけ十字軍運動とは?
まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動は、生物の保全・多様性上危機に瀕する里山(アカマツ林)をマツタケ山に戻すことが目的である.近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、放棄されたアカマツ林でマツタケ山づくりを楽しみ、我々の成果が全国に240万haあるというアカマツ林に普及することを願っている.
私たちの山づくりは、
a)山-川-畑・水田(-海)のつながりを意識する.
b)“自然”との共生-徹底した有機物循環型の農林「業」をおこなう.
c)里山のバイオマス資源、有用植物・キノコなどを活用する. 
しかも楽しくなければならない!運動の中身は参加者の皆さんが創り上げることを
前提としていて、参加者の数だけ面白いことがあると自負している.

<活動エリアのアクセスなど>
(1)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは京都市左京区岩倉村松現地アカマツ林(「村松」から北東へ450m徒歩6分).
初めての方は要連絡(連絡先は下記)
(2)アクセス:京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

(3)服装等:山で軽作業できる服装.ノコ・ナタ、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど.

(4)持参するもの:MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器など.
昼食は皆で作るので(結構リッチ;食べ過ぎにご注意)、飲料水(お茶があるので水筒)食材費(実費+α、通常 400円くらい)は徴収.
(5)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん岩倉で軽作業などされます.

(6)参加費は無料(活動費は皆さんの浄財カンパで成り立つ).資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと. ゴミ等は各自持ち帰り願います.

開催予定日 2008年10月-2009年1月
活動場所は岩倉香川山.活動開始は、午前10時頃から3時頃まで.
第164回 10月24日(金) MW
第165回 11月01日(土) Y
第166回 11月07日(金) MI
第167回 11月15日(土) E
第168回 11月21日(金) MI 初窯式 
第169回 11月29日(土) MW
第170回 12月06日(土) Y
第171回 12月12日(金) MW
第172回 12月20日(土) E 大忘年会
第173回  2009年01月17日(土) Y
第174回 01月23日(金) MI
第175回 01月31日(土) E


<お知らせ>
1)るり溪やぎ農園 収穫祭 ‘08 へのお誘い
 日時:10月26日(日) 11時から 午後3時まで
 場所:京都府南丹市園部町大河内小田仮4 やぎ牧場
 参加費:大人3000円、中高生2000円、小学生 1000円
      餅つき、ぜんざい、ピザ、バーベキュー、やぎ乳製品、焼芋など
問い合せ先:るり溪やぎ農園(片岡)電話0771-65-9010、090-9703-9904

2)鹿背山元気プロジェクト 里山産業創造ワークショップ
  11月7日(金)、11月22日(土)午前9:30より
京都府木津川市観音寺峠道の入口に集合 雨天の場合は、中止します。
連絡先: 都市機構・事業部事業調整課、田中まで(TEL 0774-73-2708[直通].

3)11月21日(金)に初窯式で皆さんの作品を焼きます.

<お便りコーナー>
1)北海道 S さんから
 こちらは紅葉も10月初旬で終わり、広葉樹の葉も80%ほど落葉しました。
明日は最低気温3℃、最高気温15℃だそうです、でも平地で氷点下に下がったのはまだ1回きりで、暖かい年です。ネットで京都の今日の気温を見るとこちらの9月10日頃の気候ですね。
 私は9月21日にトドマツ林で2本の収穫を最後に9月28日で今年のまつたけ狩りを終了しましたが、十字軍の山では京まつたけ復活を確認したそうですね。素晴らしことだと遠くより、陰ながら喜んでいます。いつも自然のものを搾取ばかりしているような私が言うのもなんですが、何十年も収穫のない山にまつたけ復活をさせることの困難さは、並みの情熱では達成できるものではないと理解しています。
まつたけ狩りを終了後はハナイグチ、山ぶどう、エノキタケと相変わらず自然のものを搾取ばかりしています(申し訳ありません)。
 ネット環境、(1秒間に5KBしか送れません)医療環境、(脳外科までは60kmと遠い)は最悪ですが、自然は豊かです。
それではまた、                                       

2)滋賀県沖島の川嵜悦子さんから
一昨日の19日(日)、沖島でマツタケ2本発生確認いたしました。
少しほっとしました。山へは毎週、入る予定です。



<カンパ! ありがとう>    
カンパ等の振込先:
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
京都大学マツタケ研究会(代表 大月 健)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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