まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-308-

2008年05月20日 |  マツタケの林地栽培 
香川山に設置された巣箱


まつたけ復活・里山再生市民運動


第143回マツタケ山づくり開催(5月22日)のお知らせ

 5月19日、滋賀県沖島の「沖島21世紀夢プラン推進委員会(NPO)」の招きで、元は足の踏み場もないほどにマツタケが発生していたが、今は・・・・・・.
その復活の道はあるかという課題を与えられ、標高220mほどの山を歩いてきた.220mと言っても琵琶湖水面から垂直(?)に切り立った斜面を登るのは多少息が切れる.
 島に着く前には、果たして、アカマツ林が残っているのか大変心配であった.無ければもちろんマツタケの話は無かったことになる.マツタケ研究歴40数年の観察から、対象のアカマツ林にマツタケが無い状態からマツタケが有る状態にすることは、天文学的数字の実験(作業)を必要とする.これは人為では不可能に近い.しかし、有から有をつくることは容易である.
 (株)日吉の鈴木会長の仲立ちを得て、マツタケに詳しい方の「沖島の最近のマツタケの話」が聞けた.去年、マツタケが出た数カ所の現地調査もできた.南北に走る尾根筋の西斜面であった.マツノザイセンチュウ病の枯損木が放置され中小径木の立木密度がかなり高い.
 腐植層や土壌の状態は意外によい.好いからマツタケが、まだ生活しているということなんだろうと納得.マツタケ復活の手入れはすべきでかつ意味があるというのが結論である.が、人口400人、漁業が基幹産業の町である.高齢化も進んでいる.地元の人のやる気が今後も持続するか心配である.
 漁業の島、沖島の魚付き保安林も荒れているという.琵琶湖という資源で生活する企業や人は多い.いま、企業はそのイメージの向上や社員のボランティア活動の推進に協力的である.沖島の里山保全を資金的にも人的にも応援してくれることを訴えていく必要があるのではないか!そのような斡旋くらいは、滋賀県も取り組めるだろう.

 さて、岩倉の香川山にもニホンミツバチがいたのだ.分蜂を狙って早速巣箱が設置された.我々の主食の栽培も進んでいる.
梅雨マツタケも山口まできたようである.京都上陸はいつか心待ちである. 
 
<5月22日(木)の作業予定> 
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.
1)澤田山では、村上班は、やがて京都にも押し寄せてくる梅雨マツタケの発生待ちとのこと.N-M班も広葉樹の山づくり進行中.中広班が澤田山上部を手入れする.このエリアは秋の期待の☆ゾーン.
2)玉城山班は、腐植の運び出し、枯損木の香川山への搬出.今年も去年に続いてマツタケが発生するようにと秘策を練っている.
3)香川山女性班は、食事の後片付けが終わると、香川山周辺部でマツタケ山づくりをします.
4)皆さんの活動の様子を見ることができます(それらを覗くにはパスワードが必要).
 ブログ画面左下Bookmark中のまつたけ復活・里山再生運動写真集(Nikon)を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(読みは10時: 半角英数)を入れる. これでOK. スライドショウが見やすい.必要な写真は、右クリックで保存下さい.

<活動エリアのアクセスなど>
(1)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林(「村松」から北東へ450m徒歩6分).
初めての方は要連絡(連絡先は下記)
(2)アクセス:京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約10分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

(3)服装等:山で軽作業できる服装.ノコ・ナタ、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど.

(4)持参するもの:MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器など.
昼食は皆で作るので(結構リッチ;食べ過ぎにご注意)、飲料水(お茶があるので水筒)食材費(実費+α、通常 400円くらい)は徴収
(5)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん岩倉で軽作業などされます.

(6)参加費は無料(活動費は皆さんの浄財カンパで成り立つ).資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと. ゴミ等は各自持ち帰り願います.

<お知らせ>
1)里山産業創造ワークショップ開催
5月24日(土) 午前9時30分 木津川市鹿背山観音寺峠道の入り口集合.問い合わせは0774-73-2708(田中)

<メール便り> どんどんお寄せください!
1)井上 勝さんから 
さわやかな風に早苗がなびく。
都会人が田植えのチャンスに恵まれる。
ありがたいこと。
有り難い希少なこと。

この日本の伝統文化は、最先端の未来文化。
救世文化。
米より優れた救世文化を知りたい。

米中心の和食は世界に浸透しつつある。
美容・健康・習慣病予防、そして多分精神安定剤。

資源を浪費しない優等産業。
資源枯渇後にも生き残れる産業。

なのに、お膝もとの生産者も消費者も米から離れていく。

田植えがちょうど終わるころ、
先生に引率された、幼稚園の子らが畦を横切っていった。

子らの脳裏に、この風景が描かれたか?
描かれたと信じたい。

2)雅子さんから
昨夜報告をと思ったのですが疲れてできませんでした。
まずはじめに、収穫がたくさんあったのです。お茶の葉、エンドウ豆、ふき(森田さん)。
 林屋さんの丁寧な指導のもとにホットプレート上で、茶葉をころがし、二時間ぐらい日当たりのもとでしましたので。8時前に帰ってきたときにはつかれました。

 でもまだ休んでなんかいられません。9時から持って帰った茶葉を作品にするのに11時になりました。体は疲れているのですが。心は燃えているのです。(そのガッツに期待!お疲れ様でした)

まつたけ十字軍運動とは?
まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動は、生物の保全・多様性上危機に瀕する里山をマツタケ山に戻すことが目的である.近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、放棄されたアカマツ林でマツタケ山づくりを楽しむことをモットーとしている.
私たちの山づくりは、
a)山-川-畑・水田(-海)のつながりを意識する.
b)“自然”との共生-徹底した有機物循環型の農林「業」をおこなう.
c)里山のバイオマス資源、有用植物・キノコなどを活用する. 
しかも楽しくなければならない!運動の中身は参加者の皆さんが創り上げることを
前提としていて、参加者の数だけ面白いことがあると自負している.

開催予定日 2008年5-7月
活動場所は岩倉香川山他.活動開始は、午前10時頃から.
第143回:05月22日(木)MY 
第144回:05月31日(土)Y 
第145回:06月07日(土)E
第146回:06月13日(金)MY
第147回:06月21日(土)Y
第148回:06月27日(金)E 
第149回:07月05日(土)MW
第150回:07月11日(金)MY 
第151回:07月19日(土)E
第152回:07月25日(金)MY
(曜日の後のアルファベットはブログ報告担当者名)

<カンパ! ありがとう> 
  
カンパ等の振込先: 
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
京都大学マツタケ研究会(代表 大月 健)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)

NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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