まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動NEWSLETTER-302-

2008年05月01日 |  マツタケの林地栽培 
多機能釜づくり作業風景


まつたけ復活・里山再生市民運動


第140回マツタケ山づくり開催(5月2日)のお知らせ

 多機能窯の完成を見た.繰り返し感謝を申し上げたい気持ちである.里山再生法第2条によると、我々の活動エリアはまつたけの生活する林に戻すことがベストである.
 ご存じのように利用されずに放棄された里山林には、人が山から持ち出していた柴・薪炭用や緑肥、落葉など資源が放置されている.そのことによってアカマツ林土壌は富栄養化し、マツタケを中心とする菌根性キノコが駆逐された.共生関係を絶たれたアカマツの樹勢が衰え、マツノザイセンチュウ病の脅威的な蔓延を招いたといえる.アカマツ林の絶滅は人によるものと考えることが必要である.
 里山再生の活動はその反省である.全国に20万人ともいわれるボランティアがいる.この運動のネックはいろいろあるが、この活動を持続的に続けるには、かつて利用していたが今は放棄されているこれらの資源をどう活用していくかにかかっている. 
 完成した多機能窯は、その悩みの一つを解決してくれる.病害木や除伐材の燃焼熱の有効利用-陶器も焼けるパンも焼けるピザも焼ける、灰は堆肥にもなる-が可能である.もちろん炭も焼ける.「縄文式」循環農林「業」の取り組みだ.

<5月2日(土)の作業予定> 
山づくりエリアや作業内容を変更するときは、事前に連絡下さい.
1)澤田山班はマツタケ山づくりを継続.村上班は、梅雨マツタケの発生待ちであるとのこと.N-M班も山づくり進行中.中広班が澤田山上部を手入れする.このエリアは期待の☆.
2)玉城山班は、澤田山班の除伐材の運び出しの応援をする.
3)香川山女性班は、食事の後片付けが終わると、マツタケ山づくりをします.
4)ニホンミツバチ巣箱設置も進んでいる.まだ蜂の利用は未確認.
5)皆さんの活動の様子を見ることができます(それらを覗くにはパスワードが必要).
 ブログ画面左下Bookmark中のまつたけ復活・里山再生運動写真集(Nikon)を左クリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛ぶ.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(読みは10時: 半角英数)を入れる. これでOK. スライドショウが見やすい.必要な写真は、右クリックで保存下さい.

<活動エリアのアクセスなど>
(1)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林(「村松」から北東へ450m徒歩6分).
初めての方は要連絡(連絡先は下記)
(2)アクセス:京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側約40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル 1番、約15分)
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

(3)服装等:山で軽作業できる服装.ノコ・ナタ、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど.

(4)持参するもの:MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器など.
昼食は皆で作るので(結構リッチ;食べ過ぎにご注意)、飲料水(お茶があるので水筒)食材費(実費+α、通常 400円くらい)は徴収

(5)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は
中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さん岩倉で軽作業などされます.

(6)参加費は無料(活動費は皆さんの浄財カンパで成り立つ).資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと. ゴミ等は各自持ち帰り願います.

<お知らせ>
1)里山産業創造ワークショップ開催のお知らせ
5月9日(金),5月24日(土) 午前9時30分 木津川市観音寺峠道の入り口集合.問い合わせは0774-73-2708(田中)


<メール便り> どんどんお寄せください!

まつたけ十字軍運動とは?
 まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動は、生物の保全・多様性上危機に瀕する里山をマツタケ山に戻すことが目的である.近代的マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動の拠点として、放棄されたアカマツ林でマツタケ山づくりを楽しむことをモットーとしている.
私たちの山づくりは、
a)山-川-畑・水田(-海)のつながりを意識する.
b)“自然”との共生-徹底した有機物循環型の農林「業」をおこなう.
c)里山のバイオマス資源、有用植物・キノコなどを活用する. 
しかも楽しくなければならない!運動の中身は参加者の皆さんが創り上げることを
前提としていて、参加者の数だけ面白いことがあると自負している.

開催予定日 2008年5-7月
活動場所は岩倉香川山他.活動開始は、午前10時頃から.
第141回:05月10日(土)MW
第142回:05月16日(金)E 
第143回:05月22日(木)MY 
第144回:05月31日(土)Y 
第145回:06月07日(土)E
第146回:06月13日(金)MY
第147回:06月21日(土)Y
第148回:06月27日(金)E 
第149回:07月05日(土)MW
第150回:07月11日(金)MY 
第151回:07月19日(土)E
第152回:07月25日(金)MY
(曜日の後のアルファベットはブログ報告担当者名)

<カンパ! ありがとう> 
耐火煉瓦のカンパありがとう!! まだカンパが続いています.報告は少し延ばします.

 カンパ等の振込先: 
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦 
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 
口座No.: 普通預金 3698173 

主 催 
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 代表
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27.075-581-8932, 090-6227-4305

共 催 団 体
大月 健(京都大学マツタケ研究会 代表)
京都市左京区北白川 京都大学農学部図書室気付(大月 健090-4280-3334)

NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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