まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-180号-

2007年02月20日 |  マツタケの林地栽培 
年末の餅つき大会の様子.3月3日には再び・・・


雨の中13名の参加
前回は、香川山ベースキャンプ(BC)に集うようになってはじめての本格的な雨であった.参加者は、山の状態、畑のことなどを『ちょいと覗きに来た』とおっしゃる.これはプロの心意気と見受けた.
 
 他に、活動日以外に、山や畑などを整備するために来られる方も多く、そういう人たちを含めた皆さんで、この運動は担われていることに頭が下がる.

3月3日に地域の子供たちが遊びに来る
次々回3月3日に餅つきを行うが、地域の子供たちが10名ほど遊びに来る.将来を担う子供たちに、里山の大切さとそこでの遊び方を伝えることができればよいのではないか.どのようなスタイルを取るか決まったものはないだろうが、アイディアを出してください.

第2BC建設を!
次に香川山では、山の整備が終わり、いろんな菌根性のキノコの林地での栽培実験を試みているが、今、作業を行っている山は直線距離では近いが、徒歩では30分はかかるだろう.

玉城さんと澤田さんの山の中に第2BCを作り、そちらでも現香川山BCに似た「施設」を造り、たまにはそこで集うのもいいのではないかと話が進んだ.岩倉地区全体にこの運動を広げるためにも第2BCは必要ではなかろうか. 候補地の選定、材の準備、費用などを考えていく必要がある.

岐阜瑞浪市マツタケ研究会に参加
今日(2月20日)、岐阜県瑞浪市マツタケ研究会の総会で講演をしてきました.岐阜県は、かつて1000tのマツタケを生産したところであるが、伊勢湾台風やマツノザイセンチュウの被害でアカマツがなくなり、今は瑞浪市が含まれる東濃地区にアカマツが集中している.

そこで、7年前から市が率先してマツタケ発生整備事業を実施しているが、目に見える成果がないとのことであった.その原因は、かつてマツタケが沢山採れた山の手入れが中心だったとのことである.そんな山は、土壌の改善がなされにくいところであるからマツタケが生活しにくいのである.

あるいは、マツタケのシロは形成されているが、昨今の異常気象でまつたけ子実体が発生しないケースであるかもしれない.

マツタケ山づくりは里山保全にもなる
里山の保全事業に多大の成果があったと思うことができないことが悲しいことだ.このことは、岩倉で、今、山の手入れを進めている我々の姿とオーヴァーラップするものがある.
放置されたアカマツ林は、マツタケが生活する土の中が富栄養化して、マツタケはアカマツからその感染を拒否される.また、土壌中の微生物の競争に負ける状態にある.そいうところに再びマツタケが生活するには、相当長期の時間が必要とされるだろう.
そのような山で手入れをする場合、斜面上部にのみ、マツタケが生活できる可能性を帯びた場所があることを押さえて作業すべきである.岐阜県瑞浪市の皆さん!諦めずに山の手入れを続けてください.

<作業予定>
チェーンソーNo.3が不調と榎本さんからコメントが入っています.修理のできる方修理がたよろしく!

 参加者の皆さんは、自然に親しむあるいはその観察の大好き人間です.食事準備、食器洗いや後片付などを女性に任せず、互いに分かち合い、食当の皆さんが、交代であっても、山に入れる時間を確保できるようにしたい.ご協力のほど願いあげます!

1)香川山付近でアカマツの枯損が目立っている.チェーンソーで伐採、焼却します.

2)玉城山、澤田山全区で、京まつたけ復活・里山再生のために、不要な樹木等の除伐・間伐が進んでいるが、株元直径5cm以上の樹がアカマツ枯損木、針葉樹、広葉樹問わず残っている.これらは伐倒する.伐倒木は各区共に所定の集積場に運び出す.

すると株元5cm以下の中小径木が残る.マツタケ発生期に、残暑のぶり返しによる高温障害を少なくするために、その立木密度を5本/平方メールに調節します.有用な、食用植物などを残しておくと、てんぷらなど楽しめます.中小径木は、後ほど、林の状況、日当たり、風、落葉量などを見て間伐する.

次いで、褐色森林土壌が見えるまで根が切れるクワで地掻する(173号Nikon写真集参考).最初に軽い落葉層を搔いで、二度目に腐植層を掻き出すとよいでしょう.

両区とも、マツノザイセンチュウによってアカマツは壊滅状態.これは、アカマツ林にを復活させるための作業を検討せねばならない.もっとも望ましいのは皆伐・地掻後、天然下種更新でアカマツ林を再生することであろう.

マツタケがいつ取れたのか記憶も薄れるほど前から、里山が放置されている.そのような山では、マツタケの生活しうる土壌条件が整っている可能性は斜面上部にあると思える.従って、斜面上部や尾根筋をアカマツ林に戻していきましょう.
澤田山班と玉城山班の代表世話人の方々に計画を立てていただきます.


開 催 要 項
1)実施日    2007年2月23日(水)
2)集合時刻 午前10時30分
3)集合場所 京都バス停 岩倉「村松集会所前」か京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林.
4)服装等 山で軽作業できる服装、ノコ・ナタ、長靴か地下足袋、防寒具、傘かレインコート、タオルなど 
5)用意するもの 椀と箸とコップと食材費(200円+α)、料理の持ち帰り容器など.
6)アクセス 初めての方は、要連絡(連絡先は下記)
京都バスの岩倉村松行きに乗車:
JR京都駅七条口から(60分、バス停「C6」番)、阪急京都線烏丸駅から
(38分、四条烏丸交差点西南角滋賀銀行前)、京阪本線出町柳から
(25分、 加茂大橋東詰北)、京都地下鉄烏丸線国際会館前から(15分、
バスターミナル)
(地下鉄はJR京都駅・烏丸四条・烏丸御池・国際会館前停車)
参加費は無料、資格も問わない.参加時間も自由.傷害保険等は各自加入のこと.ゴミ等は各自持ち帰り願います.


<お知らせ>
1)2月22日(木)午前9時30分鹿背山公民館集合.鹿背山の作業も佳境に入り、皆さんの参加を要請している(詳細は中村075-213-4883).

2)2月8日から2月24日 炭窯製作
南丹市日吉にある府民の森日吉で、府やボランティア団体、府民の森管理事務所等が昔ながらの土製の炭焼き窯を制作する.2月8日から開始して、2月24日には窯の天井部分に土をかぶせてたたき固める作業が行われる予定.作業は公開されるので、興味がある方は見物が可能.ただし、毎日作業しているわけではない(特に、水曜日は府民の森自体が休みです).水曜以外は、作業日でなくても、窯の状態を見ることが可能.

2)3月3日(土)には餅を搗くことになっている.地域の子供たちが遊びに来る予定

3)3月11日(日)午前10時から大阪府能勢町の大阪府民牧場傍のアカマツ林で「マツタケ救出作戦」が行われる(問い合わせは能勢農場:072-734-1797またはメンバーの中城さんまで)

4)3月17日(土)京都モデルフォレスト協会が、亀岡市湯の花温泉のホテル「烟河(けぶりがわ)」でアカマツ林の手入れと講演会を実施.時間等は未定.

5)7月には、100回という節目を迎える.面白い企画というか記念になるようなことを考えませんか?

<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.
3―5月の活動日
第80回活動日2007年3月03日(土) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第81回活動日2007年3月09日(金) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第82回活動日2007年3月15日(木) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第83回活動日2007年3月23日(金) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第84回活動日2007年3月31日(土) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第85回活動日2007年4月07日(土) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第86回活動日2007年4月16日(月) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第87回活動日2007年4月23日(月)岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第88回活動日2007年4月28日(土) 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第89回活動日2007年5月07日(月) 岩倉村松集会所前集合  午前10時30分
第90回活動日2007年5月12日(土) 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第91回活動日2007年5月21日(月) 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第92回活動日2007年5月26日(土) 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第93回活動日2007年6月02日(土) 岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
コメント
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