そろそろ咲くかなァ、と思っていた、庭の金木犀が、今日は一気に咲いたらしく、むせ返るような「匂い」が漂っていました。子どもたちも、「金木犀が咲いたね」と気づくほど、強烈な香り...。
嗅覚は、実は、味覚よりも鮮明に、記憶に残るものらしいですね。金木犀の香りを嗅ぐと、蘇ってくるいくつかの場面。私の場合、切ない場面が多いかな。(^_^;)
中学のとき、リンゴのような香りがするのはなぜだろうと思っていた。まだ金木犀の存在を知らなかった。その後、大きな円筒形に刈り込んだ金木犀の木の下に、オレンジ色のじゅうたんを広げたような光景を見つけ、香りの出どこも、そこだと判明。やっと、金木犀とその香りが、結びつきました。
「奥山に もみじ踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は哀しき」
「いずこも同じ 秋の夕暮れ」 「葦のまろやに 秋風ぞ吹く」 (「小倉百人一首」より)
「秋」をテーマにした「歌」は、やはり「寂しい」ものが多いようで...。誰しも、センチメンタルな気分になりがちかな?(^^)
夜中に、ふと、窓から空を見上げたら、もう「オリオン座」が見えました。季節は、確実に「冬」に向かってるんですね。
♪ 木枯らしとだえて~ さゆる空より~ ♪ (「冬の星座」より)