ポテト姫の気まぐれ雑記 part2

つれづれなるままに、気ままに綴るエッセイ集

やまとことば

2007-10-08 | うんちく・小ネタ

 先日、テレビ番組の中で、阿川佐和子さんとタモリが対談してるのを、何気なく聞いていると、「やまとことば」という単語が出てきました。なんでも、新幹線「のぞみ」の名前を付ける際、阿川さんは、その選考委員の一員だったそうで、結局、彼女の言ったことがヒントとなり、「のぞみ」に決まったとのことでした。(詳しくは、コチラに。)

 阿川さんが語ったところによると、小説家であり、列車好きな、阿川さんの父君が、「日本国鉄の列車の名前は歴代全て『大和言葉(やまとことば)』でできている。」と言っていたそうな。「こだま」「ひかり」...確かに。

 候補に上がった中には、「きらら」とか、最近の言葉もあったそうで、それに決まりそうな雰囲気だったので、父君に言われたことを話して、更に、そのとき得票数の多かった「希望(きぼう)」について、それを「やまとことば」で言うと「のぞみ」ですね、と進言してその場は終わったそうな。

 やがて、決定した名前を見たら、「のぞみ」だったので、自分の言ったことが反映されたようだと思った、との話でした。

 そのときの、阿川さんのお話では、「日本語」は、かなりの外来語が混じってできているらしく、「漢語」も多いそうです。たとえば「希望」(きぼう)は、漢字をそのまま読んだ、「漢語」なんだそうです。なるほど...。

 ここで、私が、何で、この「やまとことば」に反応したかというと、高校時代、合唱部の顧問だったN澤先生は、声楽の勉強もずっと続けられていて、その当時は、この「やまとことば」の歌い方がテーマだったらしく、私たちにも、かなり伝授してくれました。

 「口を縦に開いて、狂言師がしゃべるような感じ」の歌い方、特に「Wa Wo」など、ワ行のWの発音を丁寧に強調するように歌う...。こういう歌い方を、毎日のように言われ続けた日々。

 「やまとことば」と聞いて、あの当時の光景が蘇って来たのでした。(^^) それにしても、ただ「発音」の違いだけだと思っていた私でしたが、そういう単語の分類にまで意味があったとは...! ひとつ勉強になった出来事でした。

 ちなみに、その後、つけられた名前も「やまびこ」「はやて」...と、確かに「やまとことば」が使われてるようですね。(できた順番は、前後してるかも...。)

コメント (6)
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