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『にごりえ 現代語訳・樋口一葉』(読書メモ)

樋口一葉(伊藤比呂美他訳)『にごりえ 現代語訳・樋口一葉』河出文庫

『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』に続いて読んでみた。

一葉の小説は全体的に暗いのだが、その中でも異色であったのは「大つごもり」(ちなみに、大つごもりとは大晦日のこと)。ある裕福な家のお手伝いの娘が主人公なのだが、エンディングが明るい

しかし、やはり心に響くのは悲しい作品である。「にごりえ」も良かったが、ずんときたのは「ゆく雲」。人生にからめとられる女性のはかなさが伝わってくる。

途中までは何のことはないストーリー展開なのに、最後に「えっ」と思わせる。

一葉は最後の「落とし」が上手いな、と思った。

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わたしたちは粘土、あなたは陶工

わたしたちは粘土、あなたは陶工 わたしたちは皆、あなたの御手の業
(イザヤ書64章7節)

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