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『シェフ』(映画メモ)

『シェフ』(2014年、ジョン・ファブロー監督)

一流レストランのシェフであるキャスパー(ジョン・ファブロー)は、創造性の高い料理人なのだが、保守的な店のオーナー(ダスティン・ホフマン)に縛られて自由にメニューが作れない。

あるとき有名ブロガーであるラムジー(オリバー・プラット)に料理をこき下ろされたことでブチギれ、店をクビになってしまう。無職になったキャスパーは、元妻のアドバイスもあって、10歳の息子パーシー(エムジェイ・アンソニー)とフードトラックの旅に出るという物語。

この映画で何が感動するかというと、主人公キャスパーの料理愛である。美味しい料理を食べたときの「これはウマい」というセリフが、なぜかジンとくる。

ポンコツのフードトラックを修理するのを手伝ってくれた労働者に、無料でキューバサンドイッチを振る舞うのだが、「どうせタダだから」と焦げたサンドイッチを出そうとする息子パーシーをしかる場面が印象に残っている。

お客さんが笑顔になるとパパも元気になる。お前もきっとそうだ。あのサンドイッチ出すか?」

美味しい料理を探求し、お客さんと感動を分かち合う。この映画を観て、そうしたプロフェッショナリズムを感じた。




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