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ウィル、マスト、キャン

先日、リクルートの方とお話していて、キャリアを考える際に役立ちそうな概念を教えてもらった。それは「ウィル、マスト、キャン」。

ウィル(will)は自分が「したい」こと
マスト(must)は自分が「やらなければいけない」こと
キャン(can)は自分が「できる」こと

イメージとしては、これら3つの輪が同じ大きさでうまく重なっているとバランスのとれた良いキャリアであるという。

例えば、マストの輪が大きすぎる人は、自分の役割を過剰に意識し「~ねばならない」という思いばかりがつよく、仕事の重圧に押しつぶされてしまうタイプ。

ウィルの輪が大きすぎる人は、自分の能力や役割を考えずに「俺は~をしたいんだ」と駄々をこねる人。このタイプは、将来大きく伸びる人か、単に勘違いしている人のどちらかのような気がする。

面白かったのが、キャンが大きい人。能力はあるのに、役割意識が弱く、意欲も低い「仕事不足」の人らしい。

このとき、ウィル、マスト、キャンの輪の大きさも大切になる。いくらバランスが良くても、3つの輪が小さくまとまっているのは「意欲不足」ということになる。

こんな具合に、「ウィル・マスト・キャン」の輪を描いてみると、自分や他人(部下)のキャリアを診断することができる。とても便利な概念だと思った。

ただ、一つ感じたことは「これら3つの輪がいつもバランスとれているのが理想なのか?」という点だ。どこか一つ、大きな輪がドライバーになって他の輪も大きくなっていくケースもあると思った。まだまだ能力(キャン)が足りないし、大きな役割(マスト)もないが「~したい」というウィルの大きさを大事にしている若い人は、キャンやマストも、そのうち大きくなるだろう。

そんなときに、この3つの輪を描いてみて「よーし、3年後にはこの輪が同じ大きさになるようにがんばろう」という気持ちになればいいのかもしれない。
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