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『夢の島』(読書メモ)

大沢在昌『夢の島』集英社文庫

失業中の若手カメラマン信一は、子どもの頃に家を出た父親の死亡通知を受け、形見として「島の絵」をもらうことに。

実は、その島にはヤバイものが隠されており、カジノ王、麻薬密売人、麻薬取締官、ヤクザが絡む大騒動に発展するというストーリー。

「疾走感」にあふれる展開で大満足。ラストシーンも意外性があり、かつ美しい。

やはり、この頃(1999年発売)の大沢作品は脂がのっている

本作の魅力は、徐々に人の本性が見えてくるところ。

初めの印象とは違う「裏の顔」が明らかにされるところが怖い。

人間には「光と影」があるということが伝わってきた。


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