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成長プロセスの共通性

『医療プロフェッショナルの経験学習』を編集していて面白かったことは、大きな視点で見ると、医療でも、民間企業でも、プロフェッショナルへの成長プロセスは共通していた、ということ。

最初の10年間において「鍵となる経験」から基盤となる能力を身につけ
11年目以降に、「挑戦的な経験」を通して自身の能力に磨きをかける
という点は、医療技術者、営業担当者、IT技術者、企業管理職に共通して見られる特徴である。

なお、他者からの学びについては、次の3パターンが見られた。
1対1の指導(徒弟的学習)
集団における学び合い(集団的学習)
組織を越えた学び合い(ネットワーク学習)

例えば、医師は「1対1の徒弟的関係」から学ぶ傾向があり、看護師や放射線技師は「集団(職場)における学び合い」によって成長し、職場に同職種がいない保健師は、「組織を越えた学び合い」の場が重要な役割を果たしていた。なお、ベテランになるにつれて「組織を越えた学び合い」が成長の源泉となる傾向が見られた。

「役割」「勤務状況」「キャリア段階」によって、他者からの学び方が異なるが、こうしたプロセスは、民間企業においても見られる特徴である。

つまり、大きくとらえると「プロフェッショナルの成長プロセス」には共通性があり、細かく見ると職種毎の違いが見られる、といえる。

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