松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。
ラーニング・ラボ
アーティストになるな
手塚治虫さんは、自身を「アルチザン(職人)」と呼び、後輩の漫画家たちに次のようにアドバイスしていたらしい。
「アーティストになるな」
編集者の中野晴行さんによれば「手塚の言う「アーティスト」とは、理屈や権威が先行して、消費者である読者を顧みない描き手のことだろう。一方の「アルチザン」は頑固に自分の信念を貫き、妥協を許さない描き手のことだ。妥協を許さないのは、常に消費者=読者のことを考えていることだ。本当の意味での消費者志向とは、消費者にこびたり、消費者の目をあざむくことではなく、消費者が心から「良かった」と思えるものを作り続けることなのだ。」
僕の研究でも、プロフェッショナルといえる人ほど、「自分のこだわり」(自己志向)と「他者への配慮」(他者志向)を両立していることが示された。これはなかなか難しいことである。どうしても、独りよがりになったり、顧客におもねったりして、どちらかに傾いてしまう。
確かに、職人さんについての本を読むと、筋金入りの職人さんほど、手塚治虫さんのいうような「アルチザン」であることがわかる。
アルチザンになるには、自分と戦うことが必要である、と感じた。
出所:手塚治虫著『ブラックジャック ザ・プロフェッショナル(中野晴行編)』秋田書店
「アーティストになるな」
編集者の中野晴行さんによれば「手塚の言う「アーティスト」とは、理屈や権威が先行して、消費者である読者を顧みない描き手のことだろう。一方の「アルチザン」は頑固に自分の信念を貫き、妥協を許さない描き手のことだ。妥協を許さないのは、常に消費者=読者のことを考えていることだ。本当の意味での消費者志向とは、消費者にこびたり、消費者の目をあざむくことではなく、消費者が心から「良かった」と思えるものを作り続けることなのだ。」
僕の研究でも、プロフェッショナルといえる人ほど、「自分のこだわり」(自己志向)と「他者への配慮」(他者志向)を両立していることが示された。これはなかなか難しいことである。どうしても、独りよがりになったり、顧客におもねったりして、どちらかに傾いてしまう。
確かに、職人さんについての本を読むと、筋金入りの職人さんほど、手塚治虫さんのいうような「アルチザン」であることがわかる。
アルチザンになるには、自分と戦うことが必要である、と感じた。
出所:手塚治虫著『ブラックジャック ザ・プロフェッショナル(中野晴行編)』秋田書店
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