松尾睦のブログです。個人や組織の学習、書籍、映画ならびに聖書の言葉などについて書いています。
ラーニング・ラボ
『葉隠入門』(読書メモ)
三島由紀夫『葉隠入門』新潮文庫
「武士道というは、死ぬ事と見付けたり」で有名な『葉隠』を三島由紀夫が解説した書。
ちなみに、『葉隠』は江戸中期、佐賀藩の山本常朝によって口述筆記された武士道の本。
過激な内容かと思いきや、『葉隠』自体も、三島の解説もバランスのとれた深い内容だった。
なぜなら、「いつでも死ぬ覚悟を持って生きろ」というだけでなく、「1回だけの人生なんだから、楽しめ」とも言っているからである。
「『武士道といふは、死ぬ事と見付けたり』は第一段階であり、『人間一生誠に纔(わずか)の事なり。好いた事をして暮らすべきなり。』という理念は、その裏であると同時に奥義であり、第二段階なのである。『葉隠』は、ここで死と生とを楯の両面に持った生ける哲学としての面を明らかにしている」(p. 38)
この他にも、「死に物狂いで取り組め」「毎日死ね」という言葉もあれば、「15年先を考えよ」「部下をほめよ」といったことも書いてある。
後半には、葉隠の現代語訳(抜粋)があり、これが面白かった。
普通のサラリーマンが読んでも参考になる処世術も書いてあり、『葉隠』に親しみを感じた。
「武士道というは、死ぬ事と見付けたり」で有名な『葉隠』を三島由紀夫が解説した書。
ちなみに、『葉隠』は江戸中期、佐賀藩の山本常朝によって口述筆記された武士道の本。
過激な内容かと思いきや、『葉隠』自体も、三島の解説もバランスのとれた深い内容だった。
なぜなら、「いつでも死ぬ覚悟を持って生きろ」というだけでなく、「1回だけの人生なんだから、楽しめ」とも言っているからである。
「『武士道といふは、死ぬ事と見付けたり』は第一段階であり、『人間一生誠に纔(わずか)の事なり。好いた事をして暮らすべきなり。』という理念は、その裏であると同時に奥義であり、第二段階なのである。『葉隠』は、ここで死と生とを楯の両面に持った生ける哲学としての面を明らかにしている」(p. 38)
この他にも、「死に物狂いで取り組め」「毎日死ね」という言葉もあれば、「15年先を考えよ」「部下をほめよ」といったことも書いてある。
後半には、葉隠の現代語訳(抜粋)があり、これが面白かった。
普通のサラリーマンが読んでも参考になる処世術も書いてあり、『葉隠』に親しみを感じた。
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