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『羅生門』(映画メモ)

『羅生門』(1950年、黒澤明監督)

舞台は戦乱が続く平安時代の京都。

ある武士の死体が見つかり、関係者が呼び出されるものの、それぞれの証言が異なるというストーリー。

盗賊の多襄丸(三船敏郎)、武士の妻(京マチ子)、遺体発見者の行商人(志村喬)が尋問を受けるのだが、面白かったのは、殺された武士(森雅之)も巫女による交霊をとおして証言するところ。

人間の自己中心性を描き出した名作だが、京マチ子の演技が凄かった。

ちなみに、武士役の森雅之の顔が「誰かに似ている」と思っていたところ、(あとで調べたら)有島武郎の息子であることが判明。彼もいい味出してた。

この映画を通して、人間は自分に都合のいい事実を創りあげながら生きていることを感じた。








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