宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

手湿疹の部位

2011年10月09日 20時04分51秒 | 診断と治療
空気の乾燥とともに、手荒れの患者さんが増えてきています。

手荒れとか手湿疹とか同じ診断でも、その原因はそれぞれ異なることがあります。

たとえば。

手のひら全体がかさついてひびわれている場合は・・・ほこりの多いものをさわっている場合が多いです。汚い段ボールやビニールなどです。草むしりや土いじりも原因になります。

手の指先ばかりが荒れている場合は・・・洗剤やシャンプーなど液体の影響が大きいです。マニキュアの除光液も原因のひとつです。

手の指のまたが赤くなっている場合は・・・洗剤や水仕事の影響で指の間が濡れている時間が多い場合が考えられます。

手の甲に湿疹が出ている場合は・・・植木や植物いじりのかぶれ、ゴム手袋のかぶれなどが考えられます。

もちろん、これらが混じっている場合も多いので、原因はひとつには絞れない場合が多いですね。
あと。
片手ばかりがひどい場合は、多くは利き手でさわっているものが原因と思われます。
無意識にたくさんさわっているものが原因となることがあり、注意が必要です。

これからの季節、手湿疹の患者さんはどんどん多くなります。
原因と疑われるものはなるべく素手でさわらないことです。
そして、ハンドクリームをまめに塗りましょう

当院では、さっぱりしたハンドクリーム、しっとりタイプのハンドクリーム、ヒビワレ対策のクリームなどを処方します。
お気軽にご相談下さい

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口唇ヘルペス

2011年10月08日 18時08分55秒 | 診断と治療
急な気候の変化に、身体の具合を悪くしてしまう方も増えているようです。

私も、何だか胃の調子が悪く、どうやら疲れが消化管にきているようですね。

その影響でしょうか。
最近、口唇ヘルペスの方が多く来院されます。

口唇ヘルペスとは。
別名単純ヘルペスといいます。
主に、クチビルに出来やすいですが、身体の別の部位にできることもまれにあります。

まず、クチビルにむずむずするような痛がゆいような違和感がでます。
その後、赤くなります。
数日のうちに水疱になり、ぴりぴりした痛みを伴います。

原因は、体力の低下、疲労、風邪の後などで免疫力が下がっている・・・などですね。

治療は、発症して2~3日以内であれば、抗ウィルス剤を内服すると早く治ります。
それ以上遅くなったら、外用薬の治療となります。
内服の方が早く治り、あともきれいになるので、早めの受診がお奨めです

なお。
間違えやすいものに、クチビルのかぶれがあります。
ヘルペスより小さい水疱ですし、かゆみを伴うので、診察すれば違いは明らかです。
でも。
クチビルのかぶれをヘルペスと思いこんで、市販の薬を長期間塗っている方が少なくないので、ご注意ください。

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カカトのヒビワレ

2011年10月05日 19時21分02秒 | スキンケア
今日は、寒い雨です

いきなり、冬が来てしまったようです。
薄着のままだと、風邪をひきそうです

こういう日は、私はストールやマフラーをします。
首には太い血管があり、冷気を浴びると身体が冷えてしまいます。
ですから、首まわりを暖めるようにしています。

さて。

このところ、カカトがかさつくとかひび割れる・・・というご相談が増えています。
中には、ミズムシを心配される方もいます。

確かにミズムシで角化型というタイプがあり、カカトがかさつく症状がでます。
ミズムシの場合は、たいていは夏から症状があります。
また右か左のどちらかだけに症状がでる場合が多いです。

ですから。
寒さと共に急に両足のカカトが左右対称にかさついてきた場合は、ミズムシではなく乾燥によるものですね。

カカトをつるつるなめらかにするクリームを処方しています。
お気軽にご相談ください

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手の湿疹

2011年10月04日 18時59分23秒 | 診断と治療
涼しい・・・というか、寒いくらいです。

いきなり、秋を飛び越して冬が来そうですね。

このように、気温と湿度が下がると、手の湿疹の患者さんが急に増加します。

手がかさつく。
赤くなり、かゆみが出る。
ヒビワレが痛い。
ぶつぶつが出て、かきむしると血が出る。
指か硬くなり、こわばるあるいはむくむ。
などなど・・・・・さまざまな手のトラブルがあります。

原因は実にさまざまです。
まず、食器洗剤による手荒れ。
野菜や果物の汁などのかぶれ。
シャンプーやリンスの刺激。
アルコール消毒による乾燥のしすぎ。
草むしりや土いじりによる悪化。
秋の花粉も手の湿疹の悪化させます。
そして、ヒビワレにはっている絆創膏も、実は手湿疹の悪化を招きます。

まずは、適切な塗り薬で治療します。
この際、薬を塗った後ガーゼを巻くか、綿手袋をはめると効果的です

ある程度、良くなったら、今度はハンドクリームをこまめに塗るとさらに良くなります。

効果の良いハンドクリームを処方しております。
お気軽にご相談ください

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顔のかゆみの治療法

2011年10月03日 20時18分29秒 | インポート
つい、この前まで、夏だったのに。

いきなり、寒ささえ感じます

街を歩く人々の洋服を見ると、半袖のシャツ一枚の人もいれば、コートやブーツの人もちらほら。
着るものにも、迷いが見て取れます。

この気温の変化で、私はちょっと風邪気味。
くしゃみがでます。
ん??・・・・・もしや花粉症かも。

さて。

秋の花粉がたくさん飛んでいます。
ブタクサ、イネ科花粉、ヨモギ、カナムグラ・・など、この時期のアレルギーの花粉は種類が多く、いずれも雑草です。

症状のひとつに、顔のかゆみがあります。

顔に赤みやぶつぶつ、あるいはカサカサが出てきたら、治療する塗り薬と抗アレルギー剤の内服が必要です。
この時、しっかり治しておかないと、アレルギーはくりかえし再発し、肌がいたみます

一方、一見皮膚には何の症状も出ていないのに、やたらに顔がかゆくなる方もいます。
目のまわりや、鼻の入口、耳の中や頭の中がかゆくなる場合が多いです。
湿疹や肌荒れなどが無い場合は、抗アレルギー剤ののみ薬と共に、しっかり保湿ケアが重要です

運動会の練習で、ほこりや花粉にまみれて、顔の湿疹が出ているお子様も多いですね。

今月いっぱいはご注意くださいね


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