宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

保湿の工夫

2010年01月07日 08時44分28秒 | インポート
東京はもう何日まとまった雨が降っていないのでしょうか・・・?。
この乾燥は、皮膚だけでなく、鼻の粘膜や喉にも影響しているようです。

皮膚や粘膜が乾燥すると、色々な物質に敏感になります。
ホコリやカビ、花粉などの空中浮遊物に過敏に反応してしまいます。

例えば、皮膚。
乾燥肌が続きすぎると、静電気が起こります。
ホコリが集まりやすくなり、それにより湿疹や皮膚炎がおこります。
また、洋服のネームタグや縫い目の出っ張り、ジーパンの固い刺激などにより、皮膚はかゆみや湿疹をおこします。
これらを予防するには・・・肌に身につける下着や洋服を柔らかい綿や絹のものを選ぶこと。化繊やちくちく、ざらざらしたものをさけることが重要です
保湿クリームを塗ることは、潤いを与え、静電気を減らす効果もあります。

鼻の粘膜が乾きすぎると、鼻の奥がひりひり、つんつんした感じになります。
ホコリやウィルスが入りやすくなり、鼻炎や風邪を引き起こす原因になります。
喉の乾燥も同様で、やはり、ホコリやウィルスが通過しやすくなるので、咳が出やすくなってしまいます。
これらの予防は加湿器も有効ですが、一番効果があるのはマスクですね。
特に、ガーゼを濡らして濡れマスクにすると効果は抜群ですね

乾燥が強く続くと、少量の花粉にも肌や鼻の粘膜が過敏に反応してしまいます
加湿器、保湿クリーム、マスクなどで、辛いこの乾燥時期を上手に乗り越えましょう



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