宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

乾燥肌なのにアセモ?

2010年01月21日 18時10分03秒 | 診断と治療
今日も春を思わせるような暖かさでしたね。
昼はコートを脱いでいても、歩いていると少し汗ばむほどでした。

さて、今日のテーマは・・・乾燥肌なのにアセモ?・・・です。

正確に言えば、実は、乾燥肌だからアセモ・・・なのです

空気が乾燥している上に、連日暖房をかけていたために、皮膚はかなりドライスキンになっています。
これは、皮膚の表面の角質層の潤いヴェールが失われているのです。
潤いが低下していると、皮膚は外からのさまざまな刺激に弱くなります

その一つに、自分の汗の刺激により、湿疹ができるというものがあります。

乾燥肌が続くと、汗をかくと湿疹ができてしまうことがあるのです

下着のゴムやワイヤーやナイロンレースの下や、わきの下、肘や膝のうら等に出来やすいですね。
赤ちゃんは首の下や、身体全体にアセモが出来ることもあります。

予防としては・・・
汗がむれるような化繊の下着を着ないこと。
締め付けすぎないこと。
暖房をかけすぎないこと。
清潔に石けんで洗い、保湿ケアをしておくことですね。

乾燥肌だから汗をかいた方がよいわけではありません。

汗には、肌に良い汗と悪い汗があるのです。
運動したり、入浴による汗は、良い汗です
その後、保湿ケアをしておけば、肌は潤いが増します
しかし、化繊のせいで汗がむれたり、脇や股などのシワの間に汗がたまったままにしておいたりすると、湿疹になってしまいますよ

良い汗をかきましょうね


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