宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

冬やすみ(その1)

2013年12月30日 07時54分17秒 | インポート
昨日、やっと年賀状の準備を始めました。
合間にお掃除もしながら、慌ただしい年末を過ごしています。

今日は、加湿器のお話。

この冬、乾燥肌の患者さんが例年にも増して多いと感じます
冬の空気の乾燥に加えて、電車やデパート、学校や塾、職場やさまざまなビルの中の過剰な暖房。
皆さまの皮膚はあまりにも乾燥しています。

患者さんに
「暖房を少し控えないと、皮膚がかさかさになりすぎですよ。」
とご注意すると
「でも、加湿器もかけていますし、室内に洗濯物を干しています。」
と言われることがあります。

うん。
頑張っていますね。
立派です。
でも・・・・・。
残念ながら、この加湿器は、思ったほど効果が出ていないことが多いのです。

まず、室温がかなりぽかぽかと暖かくされていると、加湿器の蒸気はほとんど空中で乾かされてしまいます。
たとえるならば、濡れた髪の毛にドライヤーの温風を当てているとまもなく乾きますよね・・・あんな感じ。
空中の温風に蒸気はあっという間に無くなるのです。

室温があまり上がらないこたつや電気ストーブ、石油ストーブなどであれば、加湿器の効果はあると思います。
でも。
よく、ビルの中でがんがんエアコンが効いていて暑いくらいの状況で、部屋の片隅から加湿器のけむりが上がっているのを見ると、電気代の無駄使いだな・・・とつくずく感じますね。

ある患者さんが
「部屋で加湿器もかけて、濡れたタオルも干しているのに、皮膚の乾燥がひどいんです。」
とおっしゃいました。
「その濡れたタオルはすぐに乾きませんか?」
とお聞きすると
「すぐに乾きます。」
と言われました。
そうなんです。加湿器の設定も60パーセントとおっしゃっていました。
でも、実際は、蒸気の吹き出し口は60パーセントでも、暖かい部屋の中は実際湿度は30パーセント以下なんですよ。
だって。
もし60パーセントだったら、梅雨時期と同じで、じめじめして室内で洗濯物は乾きません。
すぐに乾くということで、いかに空中が乾いているかご想像ください。

このブログを書いている今、この部屋に暖房はついていません。
私は6枚重ね着、マフラーに腹巻き、レッグウォーマーでポカポカです。
今年は私の皮膚はしっとりと潤っており、かゆみも少なく、絶好調です
休み中、調子に乗ってデパートで長居などしないように注意しようと思います

さ~て、これから年賀状だ
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