宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

夏の皮膚病(首の湿疹)

2009年07月17日 19時48分47秒 | 診断と治療
蒸し暑い日が続いています

このところ、首のトラブルが多く見られます。
首のアセモや湿疹、かぶれなどです。

暑い日が続き、首に汗をたくさんかくので、首のトラブルが増加しています。

ただ、汗をたくさんかくのでしょうがない・・・と思われがちですが、悪化原因はさまざまです。
ちょっと見逃しがちな、いくつかの原因についてお話ししましょう。

その1・・・汗をタオルでふく時に、ごしごしと力を入れてしまうこと。汗で皮膚がふやけて柔らかくなっているので、タオルで強くこすると皮膚がむけてしまうのです。

その2・・・金属のネックレスだけでなく、革ひものネックレスも汗でかぶれます。革の成分が汗で溶け出し、かぶれるのです。

その3・・・カバンを斜めがけにしたりすると、首に重さがかかり、こすれて湿疹の原因になります。

その4・・・ロングヘアーの子などは、髪を洗ったあと、塗れた髪をいつまでも乾かさず垂らしたままにしておくと、いつまでも首が濡れていて、湿疹の原因になります。長い髪は早く乾かしましょう。

その5・・・首だけにさらっとした日焼け止めローションをつけている方がいます。これにかぶれてしまう事もあります。

その6・・・アセモ用のパウダーをつけすぎるとかえって湿疹になりやすい場合があります。

いかがですか。意外に見落としやすい原因ですね
首は皮膚が薄く、敏感な部位なので、トラブルが多いです。
細かな原因を見落とさず、アセモや湿疹を出さないように気をつけましょうね
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の皮膚病(デンプウ) | トップ | 夏の皮膚病(うつる皮膚病) »

診断と治療」カテゴリの最新記事