宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年のスギ花粉症(その9)

2014年03月16日 08時09分40秒 | 花粉症
今日は、最高気温が18度になる予想です

昨日までは、街の中にダウンコートを見かけましたが、いよいよ春めいてきましたね。

気温とともに、花粉の飛散がピークになっています。
本日は、特にたくさんの飛散が予想されます。

目のかゆい方や、鼻水のひどい方が増えています。

でも、今日は、皮膚の花粉症についてお話ししましょう。

皮膚に花粉症が起こることは、最近はご存じの方も少なくありません。
皮膚のあちこちがかゆくなるのですが、特にひどいのが、目のまわり、ほほ、口のまわりやあご、首、耳の後ろ、生え際などです。
また、手の甲や腕もかゆくなる方が多いです。

これは、乾燥して荒れた皮膚から花粉が侵入し、アレルギー反応が起こり、かぶれや湿疹をおこすのです。

スギ花粉は、空気の乾燥している冬から春にかけて飛ぶので、皮膚が乾燥していることが多いため、皮膚炎をおこしやすいです。
また。
今年は特に、雪が何度も降り、厳しい寒さが長く続いたため、暖房を長時間使用していた家庭や会社が多く、これも皮膚の乾燥を招きましたね。

乾燥肌のつけがきて、いまごろ花粉症として発症を招いていますね

洗濯物とくにタオルを屋外に干さないでください
花粉をたくさん付着したタオルで顔や頭などを拭くと、花粉がたくさん皮膚につきます。
その結果、かゆみや湿疹をおこすのです。
とくに。
目のまわりやほほ、くちびるや口まわり、首などは、皮膚がうすく乾燥がひどく、花粉が侵入しやすいのです。

とにもかくにも、しっかりと保湿ケアですね。
クリームやオイルなどをしっかりと塗り、充分保湿しましょう。

あ、そうそう。
洗顔後のタオルの使い方もポイント
ごしごし拭きは禁物。
やわらかいタオルで、押すようにして水分を取りましょう。
強くごしごしとこすると、まぶたやくちびるはかわがむけたり、乾燥がひどくなったりするのです。

お子様で、くちびるをなめたりかんだりしている場合は要注意。
ひどく乾燥して、花粉かぶれをおこしている危険性がありますよ。

治療薬の他、リップクリームを処方しています
ご相談くださいね
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