宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

涼しいのにアセモ?

2016年07月25日 20時54分23秒 | 診断と治療
関東地方の梅雨明けは、いつなんでしょうか??。

なんだか、じらされているような感じです

時々、予想外に雨が降ったり、急に涼しくなったり、あるいは蒸し暑さに体力を奪われたり・・・。

こういったおかしな7月も、もう終わりに近づいています。
いつもだったら、とっくに熱帯夜にうんざりしている時期ですよね。
そういう意味では、涼しい7月といえます。
でもそのせいで、いまだにイネ科の雑草がたくさん飛んでします

今日、患者さんが、とても有益な情報をくださいました。
それは。
「涼しいので、つい長い時間草むしりをしてしまうんです」
とおっしゃるのです。
なるほど。
うっかり大量の花粉を浴びてしまい、その後ひどい花粉かぶれをおこしてしまったのですね。

そう。
涼しい・・・これが、うっかり花粉を浴びてしまう原因なんですね。

症状としては、アセモに似ています。

涼し目なので、ついつい屋外で長時間活動をしてしまいますが、その結果、イネ科雑草の花粉を浴びてしまい、湿疹が出てしまうのです
しかも。
汗をかいたおでこやほほ、首回り、肘やわき、膝の後ろなどに湿疹がひどく出るので、まるでアセモと思ってしまうのです

でも、アセモとは違い、汗を乾かすためにパウダーをはたいたり、汗取りシートでふいたりすると、さらに悪化してしまうんです

これは、乾燥肌がベースにあり、そこに本来は皮膚にはいらない花粉が汗にくっついて侵入し、かぶれを起こしてしまうんですね。

え??。
夏に乾燥肌??って意外に思うかもしれません。
でも、都会にすむ現代人の肌は、夏もかなり乾燥肌なんです。

アスファルトから立ち上る高温の熱気は、そこを歩く私たちの肌の水分を蒸発させてしまうんです。
汗をかいていても、皮膚の表面は乾いているんです。
さらに。
室内ではクーラーをつけており、これも、肌を乾燥させる一因ですね。

さらに、プールの塩素消毒は、いっそう乾燥肌を悪化させますし。
紫外線で日焼けすると、その後は確実に乾燥肌が進行します。

つまり、都会の夏は、乾燥肌を作る原因がいっぱいなんです

そこに花粉を浴びると、かぶれちゃうんです。

だから、毎日、保湿ケアをきちんと忘れずに行いましょう

シャワーの後、入浴後、プールの前と後・・・・必ず保湿クリームか乳液を塗りましょう。
ローションでは、物足りません。
オイルも悪くはありませんが、角質層に浸透するクリームか乳液がより効果的と思います

まぁ、だまされたと思って、毎日保湿ケアをやってみてください。
あ。
絶対、だましてはいませんよ

おまけ。
かなりいろんなことに好奇心が強い方で、何でもやってみたがりの私ですが、なんとかGoには全く興味がわかないんです。
だって、捕まえるだけでしょ・・って思っちゃうんですよね。
なので、世界中のフィーバーが理解できず、取り残されている感じの私です





















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