宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

汗は味方かそれとも?

2016年07月16日 21時47分26秒 | 診断と治療
今日は涼しく気持ちの良い一日でしたね

仕事を終えて、姪っ子のお買い物に付き合いました。
それは、浴衣を買うためです。

最近は、浴衣はすっかり人気が定着し、若い子のファッションに欠かせないものとなっているようです。
そのせいで、浴衣の種類はすごく豊富でした。
いろいろな和柄を見るのは、とても楽しいですね
自分が買うわけではないのに、夢中になってしまいました

浴衣の素材は、綿100パーセントのものが多く、肌に優しいことがわかります。
洋服には、ポリエステルやナイロン混のものが多く、汗でむれることがあったり、またレースやリボンやゴムなどの刺激が皮膚をかゆくすることがあります。
でも。
浴衣は綿100パーセントだし、レースやゴムなどもないので、蒸し暑い夏の気候にはぴったりですね。

さて。

汗でかゆくなる季節ですが、汗ははたして、悪いものなのでしょうか?。

いえ。
汗はかいた方がよいものなのです。
なぜなら、汗をかくことで、皮膚の角質層の水分が上昇し、潤いのある肌を作るからです。

でも。
そんな汗でも、かゆみの原因になったり、トビヒのモトになったりもします。

それは、主に汗が大量にたまりむれてしまって、皮膚を刺激している場合です。

ゴムのサンダルを長時間はいていたり、ストッキングに革靴をはいたりして、足が蒸れてしまうと、汗でかゆくなったり水虫になったりします。
ナイロンやポリエステルの服を着て、汗が乾きにくくなり、むれてかゆくなったりします。
下着や靴下のゴムの下がかゆくなることもあります。
長時間替えなかったおむつの下のおしりが真っ赤になったりします。

つまり、汗はかいた方が皮膚には良いものなのですが、着るものや身につけるものによっては、汗は悪いものになりかゆみをおこすのです
また、金属メッキのネックレスや革のの腕時計、革ベルトのサンダルなど、肌に直接触れているところに汗をかくと、金属アレルギーなどを起こすことがあります。
これも、汗に成分が溶け出してかぶれることによります。

なので、暑い夏は、身につけるものに気をつけて、汗をかくことが重要です

通気性の良い、なるべく肌に密着しすぎない洋服が良いでしょう。
素材は、綿や麻など、汗を吸って乾くものがおすすめです。
汗はしっかりかいて、でもなるべく早めにシャワーで清潔にしましょう。

クーラーで乾燥しやすいので、保湿ケアは必要です。
保湿ローションやクリームで、毎日ケアを忘れずに行いましょうね
















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