宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

トビヒの話

2016年07月03日 15時00分32秒 | 診断と治療
今日の日差しは、そのまぶしさが半端ないです

空からだけでなく、地面からも紫外線が目に飛び込んできます

最近、ちょっとかっこいいサングラスをバーゲンでゲットしたのですが、早速活躍しました。

さて。

暑さが本番になると、トビヒの季節になったなと思います。
トビヒとは、皮膚の細菌感染症です。
暑い気温と、汗と汚れが原因で、皮膚に細菌が増殖し、それが次々にうつっていく皮膚病です。

主に、赤ちゃんから幼児に多く、保育園や幼稚園で流行します。
アトピー性皮膚炎などの皮膚が弱い方であれば、小学生以上の年齢にも見られることがあります。

皮膚に水疱やびらんなどが出現し、じゅくじゅくしたと思うと、あっという間にあちこちにうつります。

プールは入れませんし、顔や頭などガーゼでおおえない部位にできると、幼稚園などもお休みしなくてはなりません
なので、はやく治すことがとても重要です

抗生物質の内服と外用が必要です。
かゆくてかいている場合は、その治療も加えます。

治療はだいたい4~5日です。

虫刺されやアセモをかきむしってトビヒになる場合が多いです。
まれに、手荒れのひどいお母様の指の細菌が原因になることがあります。
それぞれの治療が大切です。

こんなに暑いと、もう梅雨明けしたんではと錯覚しますね。
あじさいが、色を失っていました
セミが鳴かないのが不思議なくらいの暑さです。

プールも楽しい季節です。
トビヒになりかかっていたら、予防の薬もあります。
ご相談くださいね

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