宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

なぜこすってはいけないか?

2012年02月20日 15時55分03秒 | アレルギー
今日は、日差しが暖かいですね
春は着実に近づいていることを実感します。

私事ですが、私は子供の頃一年で春が一番苦手でしたね
理由は・・・・・。
まず、学年が終わる感じがどうも苦手でした。
もうすぐクラスが変わるとか、あるいは卒業とかが近づいてくるのが、さびしかったですね。
また、新学年になると、教科書とか新しくなるのが苦手でした。
せっかく読み込んでなじんだ教科書を年度末に処分することになるのが、どうも残念でしたね。
あとは、空気がまったりして、眠い感じがします。
どうも頭がしゃきっとしないように感じたのです。

最近は、やはり、春というとスギ花粉やヒノキ花粉のイメージが強く、少々憂うつになります。
風が吹いていると、空気がたくさんの花粉をふくんでいるように見えますね

さて。
そんな春が近づいています。
花粉症の方は、目がかゆくなりまぶたをこすったり、鼻水が出る方はしょっちゅう鼻をかむことになるでしょう。
目の周りをかいてこすったり、鼻のまわりをたびたびティッシュでふいたりすると、皮膚はかさつき皮がむけ、次第に赤くなります。
このようにたびたびこすっていると、皮膚を守る角質層がダメージをうけ、外からの刺激をもろに受けることになります。
具体的には、皮膚の外からホコリや花粉、鼻水やよだれなどが浸入し、皮膚に炎症を起こします。
花粉症の患者さんは、よくまぶたが赤く腫れたり、鼻の下が赤くただれたりしていますね。
また、皮膚が乾燥している赤ちゃんは、涙や鼻水やよだれにかぶれやすくなりますね。

春は、風が吹き、とてもほこりっぽいです。

顔は優しく洗いましょう。
その後、タオルでふく際も、押さえるようにやさしくふいてください。
そして、大切なのは、保湿ケアです
特に、花粉の時期にこすりやすい目のまわりや鼻の下は、まめに保湿クリームを塗ることをオススメします。

春は肌トラブルの多い季節です。
でも、優しくていねいにスキンケアを行い、潤いをしっかり補って、トラブルを起こしにくい皮膚状態を保ちたいものですね

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