宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

かかない!こすらない!

2011年06月13日 20時16分13秒 | 診断と治療
梅雨の時期特有の、蒸し暑い日もありますね

節電の影響で、あちこちの施設や電車の中の冷房は控えられています。
そのため、かなり蒸し暑い思いをすることもありますね。

こういう季節は、長時間じわ~っと汗ばむ時間が続きます。

そのため、皮膚全体が柔らかくふやけたようになっています。

赤ちゃんはほっぺや首の皮膚がふにゃふにゃにやわらかくなっているため、ちょっとこすったりかいたりするだけで真っ赤になったり、皮膚がずるむけになったり、ひどいと血が出ることもあります。

半袖や半ズボンなど、お子様の皮膚の露出も増えるため、ころんですりむいたり、かきむしって皮膚に傷がつきやすくなります。

大人も汗ばんだ皮膚は柔らかくなっており、かきむしると冬より簡単に皮膚にびらんなどができます。
また、ジーパンのベルトや下着のゴムの下などが、真っ赤にただれたりもします

汗ばんだ皮膚は、とってもナイーブです。

安全な石けんをよく泡立てて、やさしく泡で洗いましょう。
その後、タオルで拭くときも、ごしごし拭かず、やさしく押さえるように水分をふき取りましょう。

汗ばむ皮膚は、超敏感です
でも、悪いことばかりではありません。
汗の水分は、皮膚を潤すことに必要です。

こすらず、かきむしらないようにすれば、汗は皮膚に必要な水分を与えてくれる大事なものなんですよ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする