宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

最近多い皮膚病(その3)

2010年07月05日 16時47分42秒 | 診断と治療
ねっとりとした粘りけを含んだ空気が、首のまわりにまとわりつくようなお天気です

それほど気温が高くはないのに、気づくとじわ~と汗が出てくるような感じですね

さて・・・。
今日は、大人のアセモについてです。

アセモというと、赤ちゃんやお子様に多いものと思いがちですが、このところ、大人の方のアセモが多く見られます。

うっかりしがちな、アセモの原因について、お話ししましょう。

まず、大きな原因は、衣服です
化繊など、通気性の悪い繊維の服はアセモの原因になります。
また、ベルトやゴムなどの締めつけの下の皮膚は、アセモになりやすいですね。

うっかりしやすいのは、ジーパンです
綿なので大丈夫と思いがちですが、実は、繊維が厚いので汗を通しにくくむれます。
また、硬いので、汗でむれて柔らかくなった皮膚をこすって刺激します。
縫い目も硬いし、織りじわも硬いので、皮膚を傷つけやすく、アセモをおこしやすいです。

先日、ガーデニングをしていたらアセモがひどくなったという患者さんがいらっしゃいました。
その方は、汗ふきタオルを首にず~っと長時間巻いていたのですが、その汗をたっぷり含んだタオルを取り替えなかったために、かえって首にアセモをおこしてしまったのです。
つまり、汗のパックをしてしまったというわけです
汗をまめにふいたら、タオルも取り替えないと、逆効果かもしれませんね。

一日中、座ってお仕事をしている方は、椅子にも注意が必要です
座っていると、太もものうしろに汗をかき続けているのですね。
太もものうしろにアセモがひどくなる方が多いのは、これが原因のひとつです。
椅子の上にタオルをひくとか、ときどき太ももの汗をふくとかなどの工夫をしてください。

汗のふきかたですが・・・。

汗で柔らかくなった皮膚を、ごしごしと強くふくと皮膚がすりむけてしまいます。

まず、水で濡らしたタオルで、優しく汗をふきます。
その後、乾いたタオルで、押すようにして水分を取り除きましょう。

それにしても・・・。

湿度の高い日は、体力を消耗しますね。

帰宅後は、シャワーでさっぱりしたら、栄養価の高い美味しいものを食べましょう。
今日は、豚肉とキムチと厚揚げと野菜を、ごま油で炒めます。
タンパク質とビタミンたっぷりの夏ばて防止メニューですよ


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