みどりの野原

野原の便り

3月5日 安福寺横穴群 玉手山公園 道明寺天満宮 梅林 道明寺 モクゲンジ

2017年03月05日 | Weblog
先ずは玉手山公園へ向かう
 
道明寺駅のある藤井寺市から石川に架かる玉手橋を渡るとこちらは柏原市。
玉手橋は昭和3年に架橋された「5径間吊橋」(登録有形文化財)
             
 
安福寺参道の途中にある「安福寺横穴群」 1400年ぐらい前のお墓だという。
凝灰岩の岩盤をくり抜いて作られている。 マンションのように重なった横穴もある。

去年行った高井田横穴群(2016.10.17ブログ)や、ここ安福寺横穴群など、近畿地方では大阪府下では柏原市にしか見られないという。
古墳時代後期には横穴式石室の古墳が多いが、古墳を造るほどの力を持たない人が横穴墓を造ったのだろうと聞いた。

少し登ったところに「安福寺」がある。
行基の創建と伝わるが、荒廃して江戸時代に浄土宗の僧・珂億(かおく)上人によって再建された。
尾張徳川家の徳川光友が珂億上人に帰依し援助し、菩提寺となっている。

 
安福寺本堂は「珂億建て」といわれる。四間四面、屋根は低く柱は太くがっしりしたつくり。   右)境内には玉手山3号墳から出土したといわれる「割竹形石棺蓋」を展示。

 
さらに登って、ふれあいパーク(旧玉手山遊園地)へ。  展望台からの景色

ここでお弁当。その後、名札つくりや「ふるさと」の合唱。メンバーのパフォーマンスも。

公園一帯は、古墳群であり、豊臣氏と徳川氏の最終決戦大坂夏の陣の先端となった古戦場でもある。

 
大坂夏の陣の道明寺の戦いで討ち死にした後藤又兵衛基次の大きい石碑、そばに吉村武右衛門の碑、
 右)玉手山山頂付近には大坂夏の陣戦没者慰霊碑が建つ。毎年供養が行われているらしい。

梅林を見て又石川・玉手橋を渡り、藤井寺市へ戻る。

道明寺天満宮


 
道明寺天満宮は梅の名所 梅林には80種800本が植えられているそうだ。 

復元修羅の展示やムクロジの大木などを見る。


猿回し。演技中は人だかりで見えなかったが、今は休憩中。
舞台衣装の上着も脱いでちょっと一休み。

近くの道明寺へ。

 
         楼門                 本堂
土師氏の氏寺として建立された土師寺が前身。
七堂伽藍や五重塔などの備わった大きいお寺だった。後に道明寺と改められたが、兵火で大部分が消失。その後再興された。神仏分離により道明寺天満宮境内から現在地へ移転。

 
道明寺で創始されたという糒(ほしい)は、糯米(もちごめ)を蒸して日に干したもので、保存食・非常食・携行食とした。糒を挽いて粉にしたものが道明寺粉だ。


横の門を出たところの白光竜王大神の社のそばのムクノキ巨樹

 
近くの「西宮神社」(道明寺天満宮の境内摂社?末社?) 謡曲「道明寺」に因む「木槵樹 モクゲンジュ」(ムクロジ科のモクゲンジ)(落葉している木です)を外から見る。
                     右)近くに「道明寺五重塔の礎石」
        
古い船板を壁にした建物などを見ながら道明寺駅へ戻る。
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3月4日 カニ・鳴尾浜臨海公園 東高州橋(跳ね橋)・阪神なんば線淀川橋梁

2017年03月04日 | Weblog
「かに食べに行こう。手近なところで食べられるよ」と子供のお誘いにOK。
よほどの用事のある時以外はお誘いはすべてOKすることにしている。
家から車で(乗せてもらって)出発。途中で娘も乗せて・・西宮へ。

渋滞もなく早めに着いた。近くの公園で時間調整。


「かに工房鳴尾浜店」
テーブルにはコンロと鍋が用意してある。
カニは刺身・茹でガニ・コンロで焼きガニ 鍋もできる。
カニの他にエビやカキなど海鮮もある。
どれから取ろうか・・もたもた・・どうも手早くはできない。
「そんなん食べてたらカニ食べられへんで」なんて言われたり・・

「ほらこれ食べや」「これも食べや」世話を焼いてもらって食べる。

カニの刺身・エビの刺身 おいしい。
果物もパイナップル・オレンジがおいしかった。好きなライチもたくさん食べた。
時間制限90分食べ放題だけど、これ以上は無理。

お腹いっぱいで店を出る。

近くの公園をもう一度歩く。
 
あのコンクリートは何? 行ってみたらそれは防潮堤らしく、こちら側は元、海だったところ(埋め立て地)らしい。
この公園は「鳴尾浜臨海公園」というらしい。      右)これは何ヤシなのか?

 
このヤシは? 掌状の葉の縁に糸状の繊維がたくさん出ている。 
イトヤシじゃないの?と娘 そんなんある? スマホで調べてイトヤシ=ワシントンヤシのことらしいよ。 帰って調べたところ、ワシントンヤシとワシントンヤシモドキの交配種の「ワシントニアパーム」かもしれないと思った。

 
コノテガシワにたくさん実(球果)が付いていた。工作材料に少しもらって帰ろ。
今は雄花の季節。枝を触ると花粉が舞う。     右)よく見ると雌花もついていた。

 
開いた球果の鱗片の内側に種子が残っているものもある。
             右)ベンチに座っているとスズメがすぐ近くまで寄ってきた。
そばには「ハトやスズメに餌をあげないで」の看板があった。

近くにはスポーツ施設・野球場もあるらしい。

「白球の森」の看板あり。
『S58年 第65回全国高校野球選手権記念大会に出場した全国49代表校が、郷土ゆかりの木を兵庫県に贈ったのをここに植えた』ものらしい。
 
地図上に贈られた木が書いてある。        地域ごとに植えられているようだ。
みんなうまく根付いているのかな?

帰り道、「跳ね橋見に行かへん?」行く行く。

 
尼崎 渡った川は「高州運河」。そこに架かっている橋は「東高州橋」という。
船が通る時、上の張り出した部分が錘になって下がり、橋の半分が上に跳ね上がる可動橋(跳ね橋)で、橋のこちら側と向こう側には遮断機があった。 

おもしろそう。見たい。と思ったが・・・
 
「操作時刻表」によると次に開くのは、15時20分から40分 待ち時間がありすぎて断念。
しかもその間に船が通る時だけだとしたら、よっぽど粘らないと見られないなあ。
                             右)高州運河 
また車にもどり・・淀川を渡る。  

「この間、架け替えが決まったって言ってた橋、見えるよ」
ええ~っ。カメラカメラ・・間に合わへん。写しといて~。


左側 阪神なんば線の「淀川橋梁」
橋桁の高さが、防潮堤より低く、堤防に1.8m伐り込みが入っていて、高潮時には陸閘(鉄の防潮扉)を閉鎖して対応しているとのこと。

そこで、『防災機能を強化すべく、伝法駅(大阪市此花区)、福駅(同・西淀川区)を含む橋の前後2.4kmを改築。線路をかさ上げし、橋を架け替えて8.1mの桁下を確保します』(ネットによる)

私はお腹いっぱいなのに、あれは昼食やから夕ご飯にうどんでも食べようという。
さすがについて行けない。参った。
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3月3日 流響院庭園 見学

2017年03月03日 | Weblog
「めったに行けないところが見学できる。先着30人」 というので申し込んだ。

京都駅前のバス乗り場の混雑ぶりはこわいぐらい。
何度も聞いて乗り場へ。京都駅から30分余りバス乗る。
 
              流響院の門前

流響院の復元にも関わっておられた先生のお話を聞き、案内していただく。

東山近くの岡崎・南禅寺界隈は、明治政府が召し上げた南禅寺の敷地を民間に払い下げ、開発された多くの邸宅や別荘が集まっている地域。

流響院もその1つで、名勝庭園に指定されている。

約100年前に建てられた塚本与三次氏の邸宅「福地庵」が始まり。
その建物と庭は、所有者が変わるたびに「巨陶庵(岩崎小弥太)」→米軍接収→「織寶苑(龍村美術織物)」と名称が変わり、つど改修されている。
特に米軍接収時には数寄屋造りの建物も洋風に改修されるなどした。

その間、財界人の社交の場として使われ、川端康成・ヒッチコック・チャップリンなど有名人も来訪している。

その後、真如苑が譲り受け、h19年~「巨陶庵(ことうあん)」時代に戻すべく改修復元工事がなされ、h21年、工事を終え「流響院(りゅうきょういん)」と命名された。

建物の復元については改変されたものを取り外し、そこに残った古い痕跡から元使っていた部材を推定するなどご苦労があったようだ。
痕跡のない建具などは当時の記録や時代考証により新たに作成。
襖絵は現在の日本画家が描かれたものらしい。

庭の改修で盛り土された部分は丁寧に土を取り除き、出てきた痕跡から昔の庭園・池に戻したという。

東を見ると、奥に東山の山並みが見え、そこから続いているかのようにこの庭園の植生に続く。奥に見える滝は山から流れ出ているように見える。

この庭を作ったのは近代庭園の先駆者と言われる7代目小川治兵衛(屋号:植治)と8代目の安太郎。
この界隈の別荘には小川治兵衛が作庭した庭園が数多く残されているとか。

中央にある広く浅い池を中心に砂利敷きの遊歩道を進むと待合があり、ずっと進むと茶室に至る。煎茶・抹茶両方に通じる茶道の流儀にのっとっているという。

池に入る小川の流れはさらさらと心地よい響きを奏で、飛び石で小川を渡ったりする。
「端に寄らないように」樹間を覆う苔を踏まないように注意。
アカマツやドウダンツツジやウメなどの植栽の間の緩やかな起伏のある木立の間の遊歩道は気持ちが良い。林床にイワナシも見えた。
珍しいのはコウヨウザンの林があったこと。
古来の日本庭園にとらわれない斬新さがある。近代庭園といわれる所以だ。
ここでは庭師さんが常駐しておられ、年中庭や植木の世話など手をいれておられるとか。

水は琵琶湖疎水から引いている。別荘や庭園への取水口は3か所あり、この庭は「扇ダム」のあたりから引いているとのこと。

後で建物内の和室に上がったが、端に寄らないで、掴まったり当たったりしないようにと、建物や建具を痛めないように気を使っておられた。

庭園も建物内も写真撮影禁止で残念だったが、しばし優雅なひと時を過ごせた。
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3月2日 馬見丘陵公園 トラツグミ カルガモ

2017年03月02日 | Weblog
朝からの雨も落ち着いたので、久々に馬見丘陵公園にでも行ってみようと出かけた。

まだ春の花には早く、ヒュウガミズキやトサミズキもつぼみ。人も少ない。

 
1つだけ咲きかけのトサミズキ ガクがまだぶら下がってる。 
                     右)サンシュユのつぼみが可愛い。

 
      ハクモクレンのつぼみ       ピンクのアセビは花盛り。


フリソデヤナギらしい茎に、コカマキリの卵のう? 

先日(3月1日ブログ)の、「松の緑」は後で「マツグミ」と判明したが、
なんだかマツの新芽が気になって齧ってみた。
ヤニっぽいかと思ったがそうでもなく、マツのさわやかな香りがして食べられないでもないなと思った。マツグミのようにガム状にはならなかったが。(真似はしないでください)

前に1回トラツグミを見たところを覘いてみた。
双眼鏡は持ってきているが、一人では無理だなあと思いながら遊歩道に引き返したら、向こうからお知り合いが・・あら。

そして「トラツグミいると思うよ」というので案内してもらった。

その人の指さす方を見ると・・いたいた。ラッキー。

 
地面をさかんにつついているトラツグミをゆっくり見れた。 右)写真を切り取って拡大。


近くのウメに来ていたメジロ2羽もよく見えた。


池にはオオバン・ハシビロガモ・コガモがいた。水鳥はわかる。
冬鳥はもうほとんど旅だって少なくなっているという。


カルガモのブルーの羽根 今までよく見ていなかったが美しい。

木立の中のゴイサギも教えてもらい。 うれしい日になった。
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3月1日 マツのみどり? 

2017年03月01日 | Weblog
今日は午後、卓球の練習日だったが、その前に昼食会を計画してくださった。

バスで30分ほどのお食事処でワイワイ言いながらお食事。

お料理の上に赤い「クコの実」と「松の実」が乗っていた。

席の近い人とおしゃべりしていたが、クコの実はご存知だった。
そして、1人は松の実もご存知だった。
その人に「マツの実ってどこにあるか知ってる?」と聞いてみた。
「まつぼっくりの中にある」種はまつぼっくりのうろこの中にあることもわかっているようだったが、種は見たことがないという。

スポーツウーマンだが、特に草木に感心があるわけでもないので当然だ。

私はちょっと知ったかぶりをして「この辺にあるアカマツなどの種は平たくて片方にひらひらが付いているんだよ。今度松ぼっくりがあったら気をつけて見てみて」
「料理に乗っているころころの松の実はチョウセンゴヨウというのが使われているらしいよ」と、これは聞きかじりの知識。
「植えてあるゴヨウマツの実もころころだよ」と「教えて」あげた。 へ~~そうなの。

「マツの実ってどこにあるか知ってる?」に対してのもう一人の人の答えは・・
「マツの木にブドウみたいにぶら下がってる」 ええっ?
「まつのみどり」って言って子供の時食べてた」ええ~っ? 何それ?

「ねえ。子供の時食べへんかった?」するともう一人の人も「食べてた食べてた」
「くちゅくちゅ噛んでガムみたいやった」 
 
私、目を白黒。田舎育ちだけどそんなのを食べたこともないし、知らない。
「あんたも知らん事あるねんな」って言われた。

「松の緑摘み」って枝先に付いたマツの新芽を取ったりするマツのお手入れは、以前園芸の講習会でやってみたことがあるが、まさか新芽を食べるの??

おもしろいことを聞いて又調べる楽しみができた。

後日、判明 「ああこのことか~」

それはマツに寄生する「マツグミ」の果実らしい。
でも私は食べた経験がない。マツグミは高い木の上の方でしか見たことはない。
食べてみたいなあ。
昔はそんなに近くにあったのか~。

知ってること、知らないこと。経験のあること、ないこと。
人としゃべることはおもしろい。
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