甘樫丘観察会 本番。気持ちよく晴れた。
ユズリハとヒメユズリハが並んでいるところがある。
比べるとよくわかる。
ユズリハ 側脈が多い。 裏が白っぽい。葉柄が赤い。
ヒメユズリハ 側脈が少ない 裏が黄緑っぽい 葉柄は赤みが少ない
ヤマネコノメソウ
タマゴケ 丸い朔がかわいい。
ミツマタ これは園芸種で大型。観察はしやすい。
隣に普通のミツマタも植えられている。
ニワトコ 花序の開いたものが1つあった。
アマナ 木の根元につぼみと開きそうなもの。
本番で見られてよかった。
ヤブツバキ
ヤブジラミ・ヤブニンジンの葉もたくさんあった。
「ヤブってどういう意味ですか?」と質問がでた。
う~ん。そういわれれば・・考えたことがなかった。
帰ってそれぞれが調べてみることにした。
私も調べて・・と言っても、ネットぐらいしか思いつかない。
薮・・木や草が生い茂った一角 山野の木陰
ヤブツバキ、山野に自生する 薮に生える 野生の原種であることを強調。
私は「どこにでもその辺にあるありふれたもの」のような気がするが・・
質問が出るのはすごくいい。
ネコヤナギ 雄花序。 最近植えられた。
カシワ 枯れ葉がまだたくさん残る。
柏餅の話になった。
家では父が山から葉を採ってきて、餡を入れた団子を包んだものを作っていた。
今思うと、葉はカシワではなくてナラガシワだったかもしれない。
他の人に尋ねると・・
サルトリイバラ(サンキライ)の葉で作ったという人も。
「サンキライでつくったものも、柏餅と言っていた」
「サンキライの餅は、いげのはまんじゅう と言っていた」
「さんきらまんじゅう と言って、生麩で餡を包んでいた」という珍しい話。
「米の粉と小麦粉を混ぜていた」
「葉柄付きのホウの葉に団子を包んだ でんがらもち(伝統菓子) を作った」
「菱餅を作る型がどの家にもあった」
・・など、出身地も違うので、面白い話で盛り上がった。
よもぎ餅・小麦餅・カキ餅・・親は作ってくれていた季節のもの。
私の代で途切れさせてしまったなあ。
シャシャンボ
子供の頃いつも山で摘んで食べていたという人。
「しゃせび」と言っていたという。
シャシャンボの古名は「佐斯夫(さしぶ)」
「しゃせび」と「さしぶ」古名に近いね。 これも面白い。
ウバユリ 中にまだ種子が残った果実があった。
すぐに種子が飛んでいかないように果実の裂片の間に糸が掛けてあるなど、心憎い構造にはいつも感心する。
午後は別のコースを回る。
甘樫丘にある万葉歌碑 志貴皇子の歌が刻まれている。
「采女の袖吹きかへす明日香風 都を遠み いたづらに吹く」
揮毫は犬飼孝
この歌碑が建ったいきさつなどを担当のお1人が説明された。
明日香村には犬飼孝揮毫の万葉歌碑が15基あり、ここにあるのはその第1号の歌碑。
昭和30年頃、甘樫丘にホテル建設計画が持ち上がり、万葉の景観を残すため、この開発の防波堤として甘樫丘に建立されたもの。
(明日香には他にも多数の万葉歌碑がある)
その後、もうお1人がこの万葉歌を歌ってくださった。
良い雰囲気にうっとり。
甘樫丘を降りて・・
飛鳥川に沿って歩く。ダイサギ・カルガモ・コガモがいた。
園芸業者さんの花園でウメのお花見をして解散した。
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