みどりの野原

野原の便り

6月17日 信貴山 橋3つ・大阪 河内方面からの古い参詣道 石段玉垣・寅・信貴山朝護孫子寺・

2023年06月17日 | Weblog

昼過ぎに帰ってきた娘と息子と3人で信貴山へ。(いつも出発が遅い)
遅い割には面白くて書く材料が多すぎ。何回も行っているのに。
順不同でまとめて書きます。


信貴山上には橋が3つある。

①一番好きな「とっくり吊り橋」とっくり池に架かる。

横から見たとっくり吊り橋


ワイヤーはそばの山の斜面のコンクリート構造物にがっちり接続されている。


とっくり吊橋を渡る。ゆらゆら揺れます。いい感じ。
足場は安定しているし、ネットも張ってるので怖さはない。

②一番メジャーな「開運橋」大門池に架かる。

昭和6年完成 日本最古のカンチレバー構造。
2007年 国の登録有形文化財となっている。
橋の途中で、バンジージャンプ台がある。私は遠慮しておきます。

「信貴大橋」大門池に架かる。バスも通る。


開運橋から見た信貴大橋

大阪 河内方面からの古い参詣道
ここは初めて来た。古道や道標が趣味の息子の案内です。
案内図には「曲線の道」しか表示されていません。
延命地蔵近くから下る。


「天然湧出 信貴山温泉」


信貴山温泉の泉源に関係する施設?
湯気も出ていないし、泉源?と思ってしまいますが・・


下りは急。谷まで下って、又登るらしい。
途中にホタルブクロが咲いていた。

最深部 谷に渡した小さい石橋を渡る。
左横に、断食道場が見え、タオルが干してあるのが見えた。
どんなんやろう。断食すればちょっとはスマートになれるかな?
軟弱な精神が鍛えられるかな? 食べられないのはつらいなあ・・


谷底から登り道。


坂道の横には古い丁石や名前の書いた玉垣が残る。
写真の下から3番目の、上が欠けた石柱は、河内方面からの41丁の丁石。
町から、ここまで丁石をたどりながら歩いたんですね。
簡単に登れる今とは参拝のありがたみも違いますね。

階段道になる。

「石段玉垣」というそうです。ひとつひとつに記銘がある。
信貴山にこんな古い玉垣が残るのはここ(古参詣道)ぐらいだそう。


階段の曲がり角にひときわ大きい玉垣。
「江戸新よし原中の丁」「施主 尾張屋太郎兵衛」の刻銘
尾張屋太郎兵衛さんは他にも道標を残しているそうです。

古い参道を登り切り、信貴山玉蔵院の横に出てきた。
ここからはお寺や建物が建ち並ぶ賑やかなところ。


玉蔵院富貴閣前に立つ信貴山道(黒谷道・大坂参道)の最終「42丁」の丁石。
大阪からの参詣者さん、お疲れ様でした。信貴山に到着ですよ~。


信貴山に毘沙門天が出現されたのが、寅年・寅の日・寅の刻
神のお使いとして信貴山にはたくさんの「寅」がいます。


一番有名な「世界一大寅」赤門を出たところ。
近くには2匹の「子寅」もいる。


金の寅・銀の寅の門柱 成福院


ポストも寅模様 上にも寅が乗っている。


檻に入った寅。こうしないと逃げだすのか? 夜に動き回る?
右は親子寅。母寅が子供をペロペロ舐めてます。

他にもあります。

信貴山朝護孫子寺
本尊は毘沙門天王


本堂 前の舞台は見晴らし抜群。大和盆地が見渡せる。


扁額の左右の彫り物の図柄は「ムカデ」


幡の上部にも2匹のムカデの輪

たくさん脚があるムカデ。その足が乱れると前へ進めない。
皆が心を1つにして物事に当たるように・・との教えからとか。
他にも説がある。
人には嫌われ者のムカデもここでは寅と共に神の使いだそうだ。

成福院
諸諸の願いを叶える 如意宝珠 が祀られた融通の寺
宿坊でもあるらしい。 全く知らなかった。


横を通った時、娘が「村野東吾?」と思ったらしい。
村野東吾は私でも名前(だけ)は知っている建築家。
近くでは橿原神宮前駅舎 南都銀行本店などの設計を手掛けている。

ぐるっと正面に回って受付の方に尋ねると、パンフレットをくださった。
その建物は「成福院 信徒会館」だそうで、「村野東吾先生の設計による」と書いてあった。
さすが建築好きの娘。日本全国建築めぐり・タイルめぐりが趣味です。
どこを見てそう思ったん?と尋ねると「窓とか下のあたりとか・・」らしい。


高い所から見た信徒会館の屋根。
信徒だけではなく、個人や団体の昼食や宿泊も出来、研修などにも使えるそうです。

その他


参道の途中にあった「猪上神社(いがみじんじゃ)」
目立たないが、延喜式にも記載のある古社で、元々は朝護孫子寺の本堂の左横にあったのだとか。
明治初期の神仏分離令で、外へ遷されたそうだ。
「猪上大明神」と呼ばれ、朝護孫子寺の鎮守として信仰を集めている。


信貴山仁王門 あれっ仁王さまじゃなくて狛犬?


表側には仁王様がいて、にらみつけていた。  
今まで見た中で一番怖いお顔だ。


千体地蔵尊 びっしりと・・


門前町の古民家カフェで、冷やしぜんざいを食べる。


ここは元旅館だったのかも。
玄関の上には組子細工に左からオ・カ・ジ・マ の名が。
今は営業されていないようす。残念。


明神山 二上山 葛城山 金剛山 が重なって見える所があった。

生き物や植物など。

古い参道の階段にいたカタツムリの仲間 オオケマイマイ 
平たい体。縁に毛が生えている。


真っ白な雪のような花の咲いた木。
メラレウカ(ティーツリー)だと思う。


ニワトコ 真っ赤に色づいた実


濃いブルーのガクアジサイ 涼し気。
信貴山を出たのは午後5時過ぎ。家に帰ったら7時になった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6月16日 バンの親子・ジャン... | トップ | 6月18日 川沿い~溜池斜面で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事